中古測定器の需要は?基礎知識を身につけて買取を依頼しよう!

スペクトラムアナライザやオシロスコープなど中古測定器の購入・処分に悩んでいる人は多いです。何のために測定機器を使うのか、ハッキリしておかなければ失敗してしまいます。また、中古の機械を処分する場合も効率的な方法を知っておけば上手に処分できるでしょう。そこで、これから中古測定器とは何なのか、中古測定器の購入や処分、レンタルの違いなど詳しく説明します。中古測定器について知りたい人は必見です。

  1. 中古測定器とは
  2. 中古測定器で人気の高い機械とは
  3. 中古測定器とレンタルの違い
  4. 中古測定器の導入・購入・処分について
  5. 測定器の中古買取について
  6. 中古測定器にかんしてよくある質問

この記事を参考にすることで、中古測定器について知ることができます。さらに、お目当ての中古測定器も購入でき、要らなくなった測定器もスムーズに売却できるでしょう。


1.中古測定器とは

安い値段で測定器を購入したい場合、新品よりも中古測定器がおすすめです。では、中古測定器とは一体どんな測定器(測定機)なのでしょうか。

1-1.中古測定器の目的

測定器は対象物の長さや重さ、圧力、臭気などを測定する機器です。製造業界においては製造物が正しい仕様になっているかどうか、検査に使う機器になります。中古測定器は1度使用した測定器のことです。再利用することで無駄な消費を減らすことができます。また、中古測定器といっても測定の目的や方法、精度によって使う種類が異なるものです。適切な中古測定器を使用するには「目的」「方法」「精度」などを確認しておかなければなりませんね。

1-2.中古測定器の種類

周波数・時間測定やスペクトラムアナライザ、デジタル・オシロスコープ、光測定、ロジック開発機器、環境計測機器、回路素子測定器があります。ほかにも、電圧・電流・電力測定器、テレビ・ビデオ測定器、オーディオ用測定器、理科学・分析機器など種類は非常に幅広いです。一般的に使用されるものから研究室や開発で使用されるものなど多岐にわたります。

1-3.中古測定器はどんな人が購買しているか

新品ではなく中古測定器を購入する人のほとんどは「値段」に注目しています。中古は新品よりも値段が安いです。数千円~数万円値段が変わるケースもあります。できるだけ、安く買いたい人や測定器を頻繁に使用しない人が中古測定器を購入するケースが多いです。

2.中古測定器で人気の高い機械とは

中古測定器で人気の高い機械は「スペクトラムアナライザ」と「オシロスコープ」です。一体、どんな測定器なのかそれぞれ詳しく説明します。

2-1.スペクトラムアナライザ

スペクトラムアナライザは周波数成分の分布、スペクトラムを測定・表示する測定器です。通称、スペアナと呼ばれています。スペクトラムアナライザの定義・目的・種類について説明しましょう。

2-1-1.定義

スペクトラムアナライザの横軸は周波数、縦軸は電力・電圧を示しています。測定器の中でも大まかに区別するなら、スペクトラムアナライザは「電気測定器」の1つです。スペクトル分析器とも呼ばれていて、主に無線関係の仕事で使われています。

2-1-2.目的

無線機・送信機などを設計・検査・修理する際、周波数成分を把握するためにスペクトラムアナライザが使用されます。ほかにも、ローカル信号や電界強度、ノイズレベルなどあらゆる測定をおこなっているのです。スペクトラムアナライザの正しい使い方は目的を理解しているかどうかにかかっています。周波数を測定するのではなく、周波数ごとのレベルを測定するのがスペクトラムアナライザの目的です。カウンターの正確差の比=周波数確度ではありません。正しく使用するためにも、スペクトラムアナライザの目的をきちんと把握しておきましょう。

2-1-3.種類

主に、スペクトラムアナライザは「高周波用」と「低周波用」の2種類があります。スペクトラムアナライザの原理は高周波用・低周波用で異なるものです。高周波用のほとんどは2つの振動波形を合成したヘテロダイン式になっています。一方、低周波用はフィルター回路の1つでバンドパスフィルターの集合体です。高速フーリエ変換を使用しているタイプが「FFTアナライザ」になります。ちなみに、高周波用・低周波用スペクトラムアナライザの価格は10万~100万円ほどです。低周波用の高級機には数百万円かかるものもあります。

2-2.オシロスコープ

スペクトラムアナライザと同じく、人気のある中古測定器が「オシロスコープ」です。オシロスコープにはどんな定義・目的・種類があるのでしょうか。

2-2-1.定義

オシロスコープはオシログラフとも呼ばれています。電気信号の波形を観測する専用機器です。オシロスコープの画面上には1つ、または1つ以上の電位差が2次元のグラフになって表示されます。一般的に、画面に見える水平軸は時間を、垂直軸は電圧を表しているのです。

2-2-2.目的

オシロスコープの目的は電気信号の形(波形)を確認するために使用します。よく、電気機器の故障解析のために使われていました。どの部分が壊れているのか、オシロスコープで確認できるのです。また、新しい回路の確認や電子機器のプログラム、ノイズの検出、信号レベルの均一化など使い方は目的によって異なります。

2-2-3.種類

オシロスコープの種類はブラウン管、アナログストレージ、デジタル、PC接続型の4種類にわけることができます。最も古くから使われているのがブラウン管タイプのブラウン管オシロスコープです。オシロスコープと蓄積動作の切り替えが可能なアナログストレージ、USBなどでPCに接続して使用するのがPC接続型になります。そして、現在主流になっているのが周波数の分布も表示できるデジタル・オシロスコープです。中古のオシロスコープはおよそ2万~手に入れることができます。

2-3.その他

ほかにも、臭いの度合いを測定する臭気測定器、放射線を測定する半導体検出器、地震計、電気関連の回路計や電圧計、抵抗計、検流計など人気があります。測定機器といっても多種多様です。使用目的をハッキリさせておいたほうが適切な中古測定器が選べますよ。

3.中古測定器とレンタルの違い

中古測定器とレンタルでは、どんな違いがあるのでしょうか。そこで、測定器レンタルと中古品、それぞれのメリット・デメリットについて説明します。

3‐1.測定器レンタルの紹介

測定器関連のレンタルをしている会社・業者があります。測定器レンタルは最短1日~12か月まで可能です。ただし、レンタルの方法は会社・業者によって異なります。事前に方法を確認してからレンタルしてくださいね。測定器のレンタルをおこなっている会社・業者をいくつか紹介します。サービス内容やレンタル費用なども比較して決めてください。

キューブレンタル:http://sokuteiki-cube-rental.com/

3‐2.測定器レンタルのメリット・デメリット

急に測定器が必要になった場合、レンタルならすぐに測定器が使用できます。最短1日でレンタル可能なので、お得な価格で利用できるでしょう。また、急な故障や修理に出しているときの予備としてレンタルする人も多いです。ただし、所有権が持てない、長期利用する場合は費用がかかるなどデメリットもあります。

3‐3.中古品のメリット・デメリット

測定器を長期利用したい、導入費用を安くしたい人におすすめしたいのが中古販売の測定器です。中古品は新品よりも安く購入できます。さらに、在庫状況によっては新品に近い状態の測定器が購入できるでしょう。一方、中古品のデメリットは中古業者の在庫の中から選択しなければならない点です。よりよい中古品を使うにはタイミングが重要になります。業者によっては在庫がない、種類が限られているケースもあるのです。

4.中古測定器の導入・購入・処分について

目的に合った中古測定器を選ぶためにも、中古測定器の導入・購入・処分について把握しておかなければなりません。どこで中古測定器が購入できるのか、業者や商品選びのポイントなど詳しく説明します。

4‐1.どこで中古測定器が購入できるか

中古機械を販売している業者やリサイクルショップで中古測定器が購入できます。リサイクルショップではありとあらゆる中古機器を販売しているでしょう。しかし、中古測定器の数が少ない可能性もあります。そこで、おすすめしたいのが中古測定器などを主に扱っている業者です。中古測定器を専門に取り扱っている業者のほうが豊富な在庫・種類がそろっています。

4‐2.中古測定器の業者・商品選びのポイント

中古測定器の販売業者を選ぶ際、中古販売の資格を持っているかどうかに注目してください。中古販売は古物商許可証がなければできません。取得している業者はホームページに許可番号を記載しています。また、商品を選ぶ際は測定器メーカー、目的に合った種類の測定器を選択しなければなりません。あらかじめ、測定器メーカーや種類をチェックしておいたほうが選びやすくなりますよ。

4‐3.中古測定器の価格について

中古測定器の価格はおよそ1万~7万円です。測定器の大きさや機能、種類によって変わります。研究や実験向きの測定器は高精度なので中古でも価格は高めです。小型タイプや一般家庭向きの測定器なら、数万円で済むでしょう。

4‐4.中古測定器のメンテナンスについて

中古測定器を使い続けるためにはメンテナンス・校正が必要不可欠です。中古測定器販売業者ではメンテナンスをおこなっているところもあります。中古測定器を購入する場合はメンテナンスについても確認しておいてくださいね。

4‐5.中古測定器の保証について

中古測定器を購入する際、もう1つ確認してほしいのが「保証内容」です。製品・修理内容によって異なりますが、保証期間が決まっています。保証期間内であれば無償で修理・交換をしてくれるでしょう。けれども、保証期間外になれば修理・交換にお金がかかる可能性があります。保証の有無だけでなく、保証期間もチェックしておきましょう。

4‐6.その他のポイント

業者のホームページに固定電話番号が記載されているかどうかも要チェックです。悪徳業者は固定電話番号ではなく、携帯電話番号か、または電話番号が記載されていません。事前にホームページをチェックしておきましょう。

5.測定器の中古買取について

まだ、使用できる測定器なら処分するよりも売ったほうがお得です。では、どうやって売却すればいいのでしょうか。これから、測定器のリセール方法、業者選びのポイントについて説明します。

5‐1.リセールの方法

測定器のリセール方法は、買取専門業者やリサイクルショップ、インターネットオークションなどがあります。買取専門業者・リサイクルショップでは幅広い測定器が売却できるでしょう。また、インターネットオークションであれば買い手が見つかりしだい、すぐに売ることができます。しかし、より高値で売りたい人は買取専門業者がおすすめです。買取専門業者は測定器にかんして詳しい知識を持っていますよ。

5‐2.業者選びのポイント

リサイクルショップや買取専門店などで測定器が売却できます。しかし、測定器にかんして詳しい知識を持っているとは限りません。納得できる買取価格で取り引きしたい方は、測定器専門の買取・販売業者に依頼してください。測定器専門業者であれば、どんな測定器でも詳しい知識と経験を持っています。適切な買取価格を提示してくれるでしょう。

6.中古測定器にかんしてよくある質問

中古測定器にかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。わからないこと、疑問に思っていることがあれば必ず解決してから、中古測定器を購入・売却してくださいね。

6‐1.中古測定器の校正にはいくらかかるのか?

中古測定器の状態によりますが、校正・メンテナンスにかかる費用はおよそ1万~2万円です。具体的な中古測定器の校正・メンテナンスは業者に問い合わせて確認してください。

6‐2.中古測定器のメンテナンス時期は?

最低でも1年に1回のメンテナンスが必要です。測定器の種類によっては半年に1回を推奨しているものもあります。また、使用前・使用後の点検・お手入れが大切です。ホコリや汚れがついている場合はやわらかい布でふき取りましょう。

6‐3.アジレントオシロスコープとは?

昔から定評のある測定器のメーカーがアジレントです。アジレントのオシロスコープはデータがとりやすい、使いやすいと好評になっています。しかし、価格が高めに設定されているのがデメリットですね。

6‐4.中古測定器の耐用年数とは?

ほとんどの測定器の耐用年数は5年です。5年以上すれば故障が目立ち始めるでしょう。中古測定器は1度使用した機器なので、耐用年数は短めです。しかし、定期的なメンテナンス・点検をおこない、正しく使用していれば耐用年数以上使い続けることができます。

6‐5.中古測定器を高く売るポイント

測定器を売る前に必ずキレイに掃除してください。測定器は精密機器です。使用後はもちろんのこと、定期的に掃除すれば長く使い続けることができます。適切な買取価格で売ることもできるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?中古測定器といっても測定する対象によって種類が異なります。中古測定器を購入するときは、何を測定したいのか「目的」を明確にしておいたほうがいいでしょう。また、測定器を売りたいときは測定器を中心に取り扱っている買取・販売業者への依頼をおすすめします。専門業者のほうが測定器にかんして詳しいです。納得できる買取価格で取り引きできるでしょう。安心して購入・売却するためにも、測定器にかんする知識を身につけてくださいね。