プロッターは買取してもらえる? HPやペンプロッターは中古需要がある!
CADを使う方にとって、解像度を上げても画像が劣化しないベクターイメージを描くことができるプロッターは必須アイテムです。近年ではペンプロッターも登場し、一般の方にも身近なものとなりました。プロッターは精密な機械であるゆえ、寿命や故障も出てきます。また、新しいものへの買い替えなどもあるでしょう。故障や買い替えのときに問題となるのは、プロッターの処分についてです。
「今のプロッターを買取に出すことはできないか?」「中古需要はある?」と疑問に思うはずです。
今回は、プロッターの買取についてご紹介します。
プロッターの基礎知識を頭に入れ、中古需要や、高額査定のコツもお教えします。 プロッターの買取を希望している方は必見です。
1.プロッターの基礎知識
プロッターは印刷機器の1つです。まず、どのようなものかを理解しておきましょう。
1-1.プロッターとは?
プロッターは高精細な製図などを印刷する機器です。大判用紙にもきれいなベクターイメージを印刷できるようになり、飛躍的に技術が進歩しています。ベンプロッターも登場し、文字なども含む細かな線を描くことができるようになりました。
1-2.プロッターの目的や用途は?
プロッターは主に、製図やCADに使われてきました。一般的なプリンターとは違い、ビットマップイメージは描くことができません。ベクターイメージを最も速く描くことができるのは、ペンプロッターです。
1-2-1.何ができるのか?
ペンプロッターでは、線などの描画ができるようになり、カッティングシートを作成するのに応用されています。製図用に作られたペンプロッターでは、手描きで製図ができるようになっているのです。
1-2-2.どこで使うのか?
以前は、業務用として使われることが主流でした。しかし、ペンプロッターのように手軽なものが登場し、一般家庭でも用いられるようになっています。特殊用紙にペンプロッターを用いて描くことで、視覚障害者が画像認識できるようになるなど、用途も広がりつつあるのです。
1-2-3.どんな場合に使われるのか?
高精細な画像を描きたいときに最適です。ペンプロッターのペン先を変えることで、カッティングシートのような細かな作業を簡易的に行うことができます。製図にも今もなお用いられている機器です。
1-3.プロッターの必要性・メリット
製図や設計図など高精細な印刷を要する場合、一般的なプリンターではきれいな印刷ができません。ところが、プロッターはベクターイメージを再現する能力に長(た)けているため、出力も速く、鮮明な画像が得られるのです。
2.プロッターの種類
プロッターにはさまざまな種類があるとお伝えしました。今販売されているプロッターの種類やメーカーについて触れていきます。
2-1.種類と特徴
2-1-1.ペンプロッター
ペンプロッターは、手描きした画像や文字をそのまま再現できる機器です。質感や陰影なども高精細に描くことができます。ペン先を交換することで、さまざまなタイプの描画が楽しめるようになっているのです。
2-1-2.カッティングプロッター
カッティングプロッターは、デザインした文字や画像をそのまま再現し、カッティングシートに切り込みを入れていく機器です。ステッカー作成にも応用されています。
2-1-3.インクジェットプロッター
インクジェットプロッターは、A1までの大判の用紙にも対応した機器です。高速印刷でありながら、高精細で精密な印刷技術を持ち、CADで多く使用されています。
2-1-4.ラスタープロッター
ラスタープロッターには、レーザー・感熱式・LEDなどの出力方式があります。ファックスなどの信号を受け取って印字する場合に用いられているプロッターです。
2-2.メーカーについて
プロッターの主要メーカーは、HP(ヒューレット・パッカード)・EPSON・Canonなどです。インクジェットプリンターで名高いメーカーが、プロッターも販売しているというイメージを持っていいでしょう。中古需要があるのも、前述したメーカーとなります。
2-3.価格について
プロッターの精度やサイズによって、価格はまちまちです。30万円〜50万円の間で価格推移しています。ペンプロッターの価格はもう少し安く、数万円程度です。画像のよさや精度については、価格に比例すると考えていいでしょう。
2-4.プロッターにかんする最近の傾向
大型プロッターになると価格も上昇することから、リースする企業も増えています。また、中古で購入するなど、コスト削減の動きも活発化しているといえるでしょう。
2-5.プロッターの種類での注意点
プロッターは種類も豊富で、用途によって選ぶべき機種も異なります。どういう目的で使用するのか、求めるものは何かを明確にしてから、購入を検討するといいでしょう。買い替えで買取を希望している方も、中古需要をしっかり見据えてから、査定を依頼すべきです。
3.プロッターの買取について
中古品のプロッターを欲しいというニーズはあるため、処分する際は買取査定を受けるといいでしょう。プロッターの買取についてご紹介します。
3-1.プロッターの買取事情
主要メーカーのものや、A1に対応した大型印刷ができるものが、中古市場で人気があります。価格は年式やメーカーなどにより差はありますが、数千円から数万円です。年式が浅く、状態がいいものが好まれます。プロッターは新しく購入すると高額だとお伝えしました。そのため、中古で品質のいいものを探す方が多いものです。
3-2.買取してくれるところと選び方
大型プリンターやプロッターの買取を強化しているショップがベストです。一般のリサイクルショップでは需要が見込めないため、仮に買取してもらえたとしても、価格に納得できないでしょう。家電や電子機器に力を入れているショップを探してください。
3-3.買取の方法や流れ
業者によって買取の方法はさまざまです。宅配買取や持ち込み買取など方法は異なりますから、事前に相談しましょう。
ほとんどの業者はホームページより申し込みや問い合わせが可能です。申し込み後、実物を見て査定をします。査定額に納得できれば、買取が成立です。不明な点はあらかじめ確認しておいてください。
3-4.査定について
査定はいろいろな業者を比べてみてください。業者ごとに得意分野や力を入れている商品は異なりますから、見積もりの段階で違いが現れます。1つの業者で終えず、比較検討しながら納得できる買取価格の業者を探しましょう。
3-5.高額査定のポイント
プロッターは電子機器であるため、劣化や故障はつきものとなります。なるべく高く売りたいと思うなら、メンテナンスをしっかりしておくことが大切です。機器の性能も査定では重要なポイントになりますが、ほこりやゴミが付着した状態では、見栄えが損なわれ、印象も悪くなります。丁寧に清掃をしておき、付属品はすべて用意しておきましょう。
3-6.プロッターの買取を利用するときの注意点
業者はどこでも同じではありません。プロッターを回収後に適切に再利用していることを示す基準となるのは、古物商の許可を得ていることです。古物商の許可を持たない業者は、回収依頼を避けた方がいいでしょう。不法投棄やリサイクルせずに暴利をむさぼるなど、悪質な事例があることも考慮して業者を選んでください。
4.プロッターの買取でよくある質問
プロッターは特殊な印刷機器ですが、買取需要は見込めます。買取に際し、不安な点もたくさん出てくることでしょう。質問集で買取に対する不安を解消してください。
4-1.主要メーカーではないけれど、買取を依頼する価値はある?
プロッターそのものに中古需要があるため、処分する前に査定は受けるべきです。素人目には価値がないと思うものでも、プロの目から見たら、十分買取対象となり得るものもあります。
4-2.ゴミとして捨ててはいけないのか?
ものの循環が推奨されている今、プロッターのような電子機器はリサイクルを推進すべきとされています。ゴミの削減や環境保護を踏まえ、買取などを利用してリサイクルする方を選んでください。
4-3.ペンプロッターも買取対象となる?
A1を印刷できる大型プロッター以外でも、最近注目されているペンプロッターやカッティングプロッターも中古人気が高まっています。十分買取対象となるでしょう。
4-4.プロッターが買取対象とならない場合はどうすべきか?
自治体のルールに添って処分することになります。ゴミのルールは自治体ごとに異なり、粗大ゴミ・不燃ゴミ・小型家電リサイクル法によるリサイクル回収などで処分してください。業務用として使っている場合は、一般のゴミとは区別した捨て方が求められるのです。いずれも、ルールを確認してから行ってください。
4-5.付属品がない場合でも買取してもらえるのか?
高額査定にはなりませんが、機種やメーカー、傷や汚れなどの状態から、買取可能と判断されることもあります。付属品の有無で査定額に大きな差が出ることもありますから、過剰な期待を持たずに査定を受けてみてください。
5.まとめ
いかがでしたか? プロッターは設計図や図面を印刷する特殊な機器です。高精度で鮮明な画像が印刷でき、ペンプロッターという小型機種も登場しています。大判では、A1まで高精細に印刷でき、業務用として重宝されることが多いものです。古いプロッターを処分したいという場合、買取を利用する方法も考えてみてください。プロッターは高額な機器であるため、主要メーカーや状態のいいものは中古での需要も非常に高く、業者によっては高額査定が見込めるでしょう。手放すことを考えるなら、まずは丁寧に掃除やメンテナンスをしてから、査定を受けてみてください。