実家の整理に悩んでいる方へ! 知って得する整理・片付けのコツ!
近年、実家が空家になるなどして、実家の整理・片付けを行わなければいけないケースが増えてきています。しかし、家の整理を自力で行うのはとても大変です。そこで、今回は実家の整理をストレスなく行うための知識をご紹介します。
この記事を読むことで、実家の整理・片付けに関する情報を得ることができます。整理代行業者選びのコツなど、知っておいて損のないことばかりですので、ぜひお見逃しなく。
1.実家の整理について
1-1.どんな場合に必要?
1-1-1.遺品整理
最も多いのは遺品整理でしょう。遺品整理とは、亡くなった方の家財を処分したり供養したりすることです。
1-1-2.生前整理
生前整理とは自分の死後、遺族に迷惑がかからないように身の回りのものを整理することです。この際の整理は単純に不要なものを処分するだけでなく、家財を売却したり抱えている問題を解決したりすることも含まれています。
1-2.問題点
実家の整理を行うとなると、大量に処分品が出てしまいます。たとえば、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなどは家電リサイクル法の対象となるためリサイクルしなければいけません。また、家具などは粗大ゴミとして処分する必要があります。複数に分別して処分しなければいけないので、非常に手間がかかるでしょう。また、単純に量が多いのも大きな問題点です。一軒家丸ごととなると、一人ですべて処分するのは大変な時間と労力がかかります。
1-3.最近の傾向、現状
近年核家族化が進み、両親の死後は家が空家となるケースが増えてきています。平成27年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されたこともあり、空家を整理してしっかりと管理することがより求められるようになっているのが現状です。
1-4.片付けられない親について
個人的な性格によって家を片付けられない人もいますが、近年問題となっているのは高齢化によって部屋を片付けられなくなる現象です。特に認知症が進行し始めるとものを整理するということができなくなり、どんどんと家の中は散らかっていってしまいます。また、体力的な問題で掃除ができず汚れていってしまうケースもあるでしょう。片付けられない親の代わりに、子女が整理する必要があるのです。
1-5.空家の整理の必要性について
空家を放置すると以下のような問題が出てきてしまいます。
- 浮浪者や犯罪の温床になる
- 不法投棄の温床になる
- 放火の危険性がある
- 税金問題
どれも大きな問題ですが、特に税金問題に関しては身近な問題です。使わない空家の固定資産税を払わなければいけません。しかも、適切に管理をせずに放置していると「特定空家」として扱われ、税率が上がってしまいます。このようなことから、もしも実家が空家になった場合にはしっかりと整理を行い、適切な管理をすることが大切です。
2.実家の整理の仕方について
2-1.始める時期、タイミング
実家の整理を始めるタイミングとしては主に2つあります。親が存命のうちに行う生前整理と、死後に行う遺品整理です。基本的には親が存命のうちに整理をしてしまうほうがいいでしょう。なぜなら、財産整理などの点で混乱がないからです。
2-2.自分でする場合のポイント
自分で整理を行う場合は、まず処分すべきものと残すべきものの仕分けを行うことが大切となります。処分後に後悔しても遅いからです。形見に残すものや資産価値のあるものなどを仕分けしましょう。仕分けが終わったら、今度は処分するものの分別です。不用品と一口に言ってもリサイクルが必要なものや粗大ゴミ、不燃ゴミなど種類が分けられます。特に、リサイクルが必要な特定家電(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機)や、家具などの粗大ゴミは個別の手続きが必要なので事前にリサーチしておきましょう。
また、注意してほしいのですが、大掛かりな片付けは日中に行うようにしてください。時間がないため夜中に整理作業を行う方もいますが、大掛かりなものになると騒音が発生するため、近隣住民とトラブルになることがあります。
2-3.業者に依頼する場合について
近年空家問題などが急増するに伴い、整理代行業者が増えています。整理代行業者に依頼することで、大幅に時間と労力を削減することが可能です。自分で一軒家まるまる整理するとなれば、最低でも1週間ぐらいはかかりますが、業者に頼めば1日で済みます。また、遺品整理の需要増加から、遺品に関する取扱や供養方法などに関する知識を修めた「遺品整理士」が在籍する業者が多いのも魅力です。
3.実家の整理業者を選ぶ際に知っておきたいこと
3-1.業者選びのポイント
業者を選ぶ際には以下のポイントを抑えておくことで、よりよい業者に巡り会えるでしょう。
- 許認可を得ているか
- 資格を持っているか
- 実績はあるか
- 対応はいいか
- 口コミの評判は悪くないか
特に許認可と資格の部分は重視すべき点です。許認可としては古物商や産業廃棄物処理の資格があるか確認してみましょう。また、整理代行業者をするために特別な資格はありませんが、遺品整理を行う場合は遺品整理士の有資格者を保有する業者を選ぶことをおすすめします。
3-2.業者に頼むときのコツ
業者に頼むときのコツは複数業者から見積もりを取るというものです。こうすることで料金やサービスなどを比較することができるので、より条件のいい業者を見つけやすくなります。また、素早い対応を望んでいる場合は電話で依頼し、日中電話できなかったり時間に余裕があったりする場合にはメールで依頼を行うといいでしょう。
3-3.料金設定
処分品の量は人によって大きく違うので相場というものはありません。その代わり、料金形態は「基本料」と「処分品の費用」と「オプション料」の3つから構成されています。業者によって多少違ってきますので、詳しくは業者側に尋ねてみてください。
3-4.作業の流れ
依頼から作業までの流れは、大まかですが以下のようになります。
- 見積もりの依頼
- 訪問日の話し合い・決定
- 指定日に訪問・査定
- 不用品の仕分け
- 不用品の運び出し
- 室内の清掃
- 完了
3-5.悪徳業者に注意しよう
前述したように、整理業者を始めるために特別な資格は必要ありません。そのため、中にはほとんど知識もないのに整理業者を名乗っていることもあるのです。そのような業者に引っかかると、しっかりとした仕事をしてもらえなかったり法外な料金を請求されたりするリスクがあります。業者を選ぶ際には十分に注意してくださいね。
4.実家の整理・片付けに関するQ&A
Q.見積もりにお金はかかりますか?
A.業者によって異なりますが、基本的に見積もりにお金はかかりません。安心して見積もりを取ってください。
Q.ゴミ屋敷でも対応してくれますか?
A.ほとんどの場合は対応してくれるでしょう。ただし、ゴミ屋敷の規模によっては依頼を断られることもあるので注意が必要です。
Q.害虫や悪臭があっても依頼できますか?
A.一般的には依頼可能です。ただし、孤独死などが原因で特殊清掃が必要な場合、通常の整理業者では対処できない場合があります。
Q.悪徳業者に特徴はあるのでしょうか?
A.最も分かりやすい特徴は「完全無料をうたっている」と「訪問営業をかけてくる」という2つです。不用品の中に貴金属などがあれば買い取りを行うことで作業料金が割引になることはあります。しかし、大幅な割引になること自体がまれですので、完全無料になることはまずありえません。また、訪問営業に関しては業績の安定した業者は行わない営業方法です。訪問営業をかけてくる業者は注意しましょう。
Q.業者とトラブルになったらどこに相談すればいいのですか?
A.国民生活センターに相談してみましょう。国民生活センターは行政の運営する無料相談窓口です。消費生活に関する相談のエキスパートなので、トラブル解決の心強い味方になるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回は実家の整理・片付けに関する情報をご紹介しました。自力で家を丸ごと整理するのはとても大変です。一軒家ともなれば数日から1週間程度はかかってもおかしくはありません。体への負担も大きいでしょう。そこで、おすすめなのが整理代行業者です。時間のかかる作業を1日で終わらせてくれますし、何より身体的な負担がありません。さらに、遺品整理士などの資格を持つ業者であれば、遺品の供養などについても対応してくれます。今回ご紹介した情報を参考にして、ぜひ業者への依頼を検討してみてください。