DVDプレーヤーの寿命はいつごろ? 寿命の前兆で買い替え時期が分かる

各家庭にDVDプレーヤーが普及し、手軽に録画が楽しめるようになりました。長時間録画も可能であり、スリムでコンパクトな形状のため、保管場所にも困らないのがメリットです。近年では、ハードディスクが内蔵されたタイプも流通し、より多くの容量を保存できるようになっています。しかし、DVDプレーヤーは長く使うにつれ、故障やトラブルも起こりやすくなるものです。寿命が近くなれば、使いにくいと感じることも多くなります。DVDプレーヤーの寿命を理解していれば、買い替え時期の目安となるでしょう。
今回は、DVDプレーヤーの寿命についてご紹介します。

  1. DVDプレーヤーの寿命について
  2. DVDプレーヤーの寿命に関する前兆・故障について
  3. DVDプレーヤーの処分方法について
  4. DVDプレーヤーの寿命や処分でよくある質問
  5. まとめ

この記事を読むことで、DVDプレーヤーの寿命や買い替え時期についてよく分かります。古いDVDプレーヤーの処分方法も、同時に覚えておきましょう。 

1.DVDプレーヤーの寿命について

DVDプレーヤーの寿命に関する基礎知識からご紹介します。

1-1.DVDプレーヤーとは?

DVDプレーヤーには2つの種類があります。ポータブルタイプと据え置きタイプです。ポータブルタイプは持ち運びができ、パソコンとの接続もできます。据え置きタイプはテレビと接続して使うことがメインで、録画機能も搭載されているものがほとんどです。DVDプレーヤーは、DVDを焼く機能もあり、データ保管などのシーンでも使われています。

1-2.大体の寿命

DVDプレーヤーの平均寿命は、5〜7年です。光学ドライブと呼ばれるパーツが劣化しやすく、使用頻度が高いほど、寿命が短くなる傾向にあります。メーカーに部品が保有されている期間は、製造終了後およそ7年です。製造終了後7年までは修理可能な範囲とされているため、製造が打ち切りになり、部品保有期間が過ぎたものは買い替えを検討すべきでしょう。

1-3.種類による比較

ポータブルタイプのほうが、据え置きタイプより寿命が短い傾向にあります。ディスクの読み込みができない・出し入れができない・映像が止まってしまうなど、不具合が出やすいものです。据え置きタイプの場合、データ容量がいっぱいになってしまい、買い替えを考えるという方が多いでしょう。

1-4.寿命に差が出る要因

使用頻度や設置環境により、寿命を迎えるタイミングが変わります。タバコを喫煙する環境ではヤニが付着し、劣化が速まると考えておきましょう。また、精密機器であるため、ほこりや湿気が多い環境は望ましくありません。使用頻度が少なくても、環境が悪ければ寿命を縮めてしまいます。
寿命を考える目安として、光学ドライブの劣化による不具合が多いものです。読み込み不可となってしまい、録画も再生もできないという症状になります。また、使い方も重要なポイントで、極端に使用する回数が少ない場合でも、内部の劣化を招く恐れがあるのです。定期的に使用するように心がけてください。

2.DVDプレーヤーの寿命に関する前兆・故障について

DVDプレーヤーの寿命が近づくと、前兆となるサインが現れます。起こりやすい故障やトラブルを覚えておきましょう。

2-1.こんな症状に注意

2-1-1.再生できない

再生ができないという症状は、寿命の前兆を示すサインです。ディスクそのものを認識しないというトラブルもあるでしょう。光学ドライブの汚れも場合もあるため、定期的にクリーニングすることをおすすめします。1つの媒体だけではなく、複数の媒体を使い、再生可能かどうかを確かめる方法も試してください。

2-1-2.トレイが開閉しない

トレイはとても繊細な部品で、開閉ボタンを押しても反応しなくなる症状は出やすいものです。開閉するベルトが切断されている場合は、修理で直ることがあります。しかし、損傷が確認できない場合は、DVDプレーヤーの寿命である可能性も否定できないでしょう。

2-1-3.起動しない

電源そのものが入らないトラブルもあります。精密機器であるため、電源に関する異常は突然起こるのです。電源スイッチは必ず触れる場所であるため、劣化が最も速いでしょう。修理対応できる場合もあれば、原因が特定できずに買い替えとなる場合もあります。

2-2.よくある故障の症状

DVDプレーヤーでよくある故障は、前述したもの以外では、映像が飛んでしまう・録画できない・DVDを焼くことができないといったものです。異音や異臭など、寿命にかかわる異常は無視せず、メーカーへ相談するようにしてください。

2-3.買い替えの目安

トラブルがあった場合、修理か買い替えかで迷うことがあるでしょう。保証期間内であれば、すぐに修理を依頼しましょう。保証期間が過ぎていても、致命的なダメージ以外は、買い替えより修理のほうが安く済むことがあります。修理費用と買い替え費用を比べ、どうするかを考えるといいでしょう。部品保有期間が過ぎ、修理が難しいようなら、買い替えを検討すべきです。

2-4.DVDプレーヤーの寿命に関する注意点

DVDプレーヤーは、寿命の前触れをしっかり把握しておかなければ、突然故障して慌てることになります。普段から使用環境や使い方に注意しながら、なるべく長く使うことができるように工夫しましょう。また、定期的にメンテナンスを行い、きれいな状態を維持することも長持ちする秘訣(ひけつ)です。

3.DVDプレーヤーの処分方法について

DVDプレーヤーの寿命を示す前兆を理解したら、古いものの処分方法も覚えておかなければなりません。

3-1.処分方法

3-1-1.自治体

自治体では、DVDプレーヤーは粗大ゴミ、または燃えないゴミとなります。各自治体で規定が異なるため、ゴミの分別ルールは認識しておくことが大切です。自治体で処分する場合、処分費用がとても安く済みます。しかし、DVDプレーヤーの運搬は自分で行わなければならず、粗大ゴミの場合は処分できる日時が限られているのがデメリットです。また、粗大ゴミは事前に申請が必要となり、手続きや処分費用の支払いなど、面倒に感じることも多いでしょう。

3-1-2.販売店

買い替えで処分する場合、販売店に引き取りを依頼する方法もあります。購入時に持ち込めば、購入と処分を1回で終えることができるでしょう。引き取りに際し、手数料を取られる場合もあります。デメリットとなるのは、同一製品の購入者だけが受けられるサービスなど、一定の条件があることです。販売店ごとに条件は異なります。あらかじめ確認してください。

3-1-3.リサイクルショップ

処分方法の1つとして、リサイクルショップに売却する方法があります。わずかな額でも売れれば収益になり、ものの有効活用にもつながるでしょう。リサイクルショップでは、高年式で状態がいいものが選ばれます。傷・汚れ・動作不良があるものは、買い取り対象とはなりません。デメリットは、買い取り査定時に持ち込みが必要となることです。また、希望する価格で売れるとは限りません。

3-1-4.不用品回収業者

不用品回収業者では、家電の回収を積極的に行っています。再販または修理部品とする目的を持っており、資源の有効活用を重要視しているからです。リサイクルショップでは買い取りを利用できなかった場合でも、不用品回収業者では引き取りできるものもあるでしょう。古いDVDプレーヤーでも、回収してもらうことができます。自宅まで出張買い取りが可能で、運搬などの手間が必要ありません。業者により、出張費用がかかる場合があります。利用前に確認しておきましょう。

3-2.DVDプレーヤーの処分方法における注意点

DVDプレーヤーの処分方法を考えるときは、運搬や処分にかかる費用負担などを考慮し、自分にとって最良の方法を選ぶことが大切です。リサイクルへの貢献を重視するなら、リサイクルショップや不用品回収業者がいいでしょう。費用負担の少ない方法なら、自治体や販売店を利用するなど、優先順位を設けて決めるようにしてください。

4.DVDプレーヤーの寿命や処分でよくある質問

古くなったDVDプレーヤーの寿命や処分について、よくある質問をまとめました。参考にしてください。

Q.DVDの容量がいっぱいになったら、買い替えるべきか?
A.別のハードディスクにデータを移行し、使い続ける方法もあります。ただし、保管する場所がない場合は、DVDに焼くことで保管スペースをコンパクトにすることができるでしょう。年式が新しいものであれば、買い替えより使い方を考え直してみるべきです。

Q.オークションで再販することも可能?
A.中古でも欲しいという人がいれば、オークションなど個人売買でも売ることはできます。ただし、写真撮影や商品情報のアップロードは丁寧に行い、なるべく人の目に留(と)まりやすいように工夫が必要です。メーカーや状態により、再販が難しいことも想定しておかなければなりません。

Q.自治体の粗大ゴミ処理費用に関する支払いはどうすべきか?
A.粗大ゴミの処理費用は、コンビニやスーパーで粗大ゴミ処理券を購入して支払います。各自治体で品目ごとに支払金額が異なるため、お住まいの地域に確認をしてください。DVDプレーヤー1台なら、数百円という地域がほとんどでしょう。

Q.不用品回収業者は、DVDプレーヤー1台でも回収してくれるのか?
A.DVD1台だけでも、出張回収が可能です。不用品回収業者の場合、たくさんのものをまとめて処分したほうが、1点あたりの処分費用が軽減されます。定額プランなどを用意しているためです。家の中に不用品がないか、確認してみましょう。

Q.DVDやDVD-Rを焼く速度が落ちるのも、劣化している証拠なのか?
A.書き込み速度の低下も、寿命が近づく前兆を示すものでしょう。使用頻度が高いほど起こりやすい症状で、光学ディスクの劣化によるものです。修理では改善しない場合が多いため、買い替え時期と捉(とら)えましょう。

5.まとめ

いかがでしたか? DVDプレーヤーは、寿命が近づくにつれ、さまざまな故障やトラブルが増えてきます。平均寿命は7年です。次第に使いにくくなり、買い替えを検討することがあるでしょう。処分も考えなければなりません。DVDプレーヤーの処分は、自治体・販売店・リサイクルショップ・不用品回収業者を利用してください。自分にとって経済的・肉体的負担の少ない方法を選ぶことが大切です。DVDプレーヤーが突然壊れて慌てることがないように、寿命を示す前兆はしっかり理解しておきましょう。