バルコニーの掃除方法をチェックしよう! 掃除時期やコツなどを紹介
バルコニーは、洗濯物を干したり、くつろいだりできるスペースです。広さがあれば、ビニールプールで子どもと遊んだりバーベキューをしたりすることもできます。そんなバルコニーを快適に使用するためには、定期的な掃除が必要です。しかし、どのように掃除すればいいのか悩む方が多いでしょう。
そこで、本記事では、バルコニーの掃除方法について解説します。
この記事を読むことで、バルコニーの掃除方法とポイントが分かります。気になっている方や悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.バルコニーの掃除をするための準備
スムーズに掃除が進められるように、必要な道具を準備しておきましょう。ここでは、必要な道具・掃除前にやるべきこと・タイミング・注意点を解説します。
1-1.必要な道具は?
家にあるもの、またはホームセンターなどで簡単に購入できるアイテムを用意すれば、バルコニーの掃除ができます。用意しておきたい掃除道具は、以下のとおりです。
- ほうき
- ちりとり
- バケツ
- 要らない布や雑巾(ぞうきん)
- デッキブラシ
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
- 住宅用中性洗剤
- 新聞紙
1-2.掃除前にやっておくべきこと
落ち葉やビニール袋など、大きめのゴミが落ちている場合はすべて取りのぞいておきましょう。細かい部分の掃除がしやすくなります。また、排水口に大きなゴミが詰まっていると、床を水で流す際に流れなくなるので要注意です。排水口にたまっているゴミも取りのぞいておきましょう。
1-3.掃除はいつすべき?
前述したとおり、バルコニーの汚れは大気中に舞う汚れがほとんどです。そのため、大気中の汚れが少なめの天候の日に掃除をするのがベストと言われています。たとえば、天気がよく風通しの良い日は室内の掃除には最適ですが、バルコニーの掃除には不向きです。晴れの日ではなく、「小雨」「曇り」の日がベストタイミングとなります。これらの日は湿度が高くなっているため、空気中の細かいゴミの粒子が水分を含んで重くなり大気中のゴミの量が大幅に減っているからです。ただし、大雨や風の強い日は控えたほうがよいでしょう。
1-4.注意点
アパート・マンションなど集合住宅のバルコニーは、掃除前に近隣へ配慮しなければなりません。特に、注意してほしいのが「階下への水漏れ」です。ほとんどのアパート・マンションの床は、完全防水ではありません。2階以上の場合は、下の階に水漏れする可能性があるため、水の量には十分に気をつけてください。また、排水口は隣の部屋とつながっているので、水が流れ込みトラブルへ発展することがあります。近隣トラブルを避けるためにも、一気に大量の水を使わず、少しずつ使いながら汚れを流しましょう。一軒家とは異なり、集合住宅は近隣住民のことを考えてバルコニーを掃除しなければなりませんね。
2.バルコニーの掃除方法
それでは、バルコニーの具体的な掃除方法とポイントを説明します。
2-1.掃除の手順
バルコニーの基本的な掃除方法は以下のとおりです。
バルコニー掃除の大まかな流れ
- バルコニーに設置されている室外機のホコリを水拭きでキレイに拭き取る
- 要らない布や雑巾で、手すりと壁を水拭きする。柵は手のひらで包み込むように上から下へ動かすと汚れが拭き取りやすい
- ほうきとちりとりで葉っぱや砂などを取りのぞく
- 床に重曹と水をふりかけて、デッキブラシでこする
- 水を流して床を洗い流し、汚れが残っていないかチェックする
- 排水口に詰まった細かい汚れを取りのぞく。使い古した歯ブラシや新聞紙を使うと取りやすい
部分的な汚れがある場合は、水:住宅用中性洗剤が4:1になるように薄めた洗剤を少量ずつまきながらブラシでこすりましょう。それでも落ちない場合は、重曹水を使ってください。重曹水は、40~45℃のお湯2リットルに対し、重曹を大さじ6~7杯加えると完成です。汚れがついている部分に重曹水をまき、そのまま3~5分ほど放置します。放置することで、こびりついた汚れを浮かすことができるのです。その後は、ブラシや歯ブラシでこすり落とすと取りのぞけます。手すりの掃除にも、重曹水が活躍するのでおすすめです。以下に、重曹水を使用した手すりの掃除方法を紹介します。
手すりの掃除方法
- 重曹水を手すりの部分にかける
- ミニサイズのデッキブラシで汚れをこすり落とす
- 階下に飛び散らないように水ですすぐ
- 最後にキレイな雑巾で水拭きする
2-2.サッシの掃除ポイント
バルコニーをつなぐ窓のサッシは、雑菌やカビが発生しやすくなります。カビ菌が発生すると、サッシ近くの床や壁にまでカビが繁殖するでしょう。バルコニーを掃除する際は、一緒にサッシの部分も掃除してください。基本的に、水・使用済みの歯ブラシ・要らない布・塩素系漂白剤があればキレイに掃除できます。主な掃除の流れを以下にまとめましたので、ぜひチェックしてください。
- 窓と網戸を外して、窓枠のサッシだけの状態にする(ただし、取りはずしが困難な場合はそのままでもOK)
- 乾いた状態で歯ブラシを使いながらホコリを奥からかき出す。隅の部分は爪楊枝(つまようじ)や竹串を使うと取りやすい
- 歯ブラシなどでかき出したホコリと汚れを掃除機で吸い取る
- 水で濡(ぬ)らしたブラシで掃除する。水で落ちない場合は、重曹水や中性洗剤を使う
- 最後に水で汚れとホコリを流す。カビが気になる場合は、このときに塩素系漂白剤を使う
- 乾いたキレイな布で水気を拭き取る
2-3.掃除の頻度は?
バルコニーの掃除は、月に1~2回が理想的です。普段からこまめに掃除する習慣を持つと掃除が楽になります。たとえば、バルコニー用の雑巾を近くに置いておき、洗濯物を干す前にサッと汚れを拭き取るとよいでしょう。落ち葉が溜まっていたり、室外機が黒ずんでいたりなど、気づいたら掃除をしてください。日ごろから気にかけるだけでも、見違えるほどキレイになりますよ。
2-4.掃除のコツ
ホコリや髪の毛など細かいゴミが落ちている場合は、なかなか取りのぞけないことがあります。そんなときは、新聞紙を細かくちぎり濡らしてまきましょう。そして、新聞紙ごとほうきではわいてください。水気を含んだ新聞紙が細かいゴミを巻き取ってくれます。
また、サッシに溜まったホコリを洗い流すときは、「ペットボトルブラシ」を使用するとよいでしょう。ホースでは家の中に水が入ってしまいますが、ペットボトルブラシなら少量ずつ水を流すことができます。100円ショップでも販売されているので、ぜひチェックしてください。
2-5.注意点
何をしても汚れが頑固で取りのぞけない・バルコニーを掃除する時間と労力がないという方は、清掃業者に依頼するのも選択肢の1つです。無理をして自分で行うと、思わぬケガをしてしまうおそれがあります。プロの清掃業者なら、特殊な洗浄液と機器を使用して頑固な汚れもスピーディーに取りのぞくことができるでしょう。
3.バルコニー掃除に関するよくある質問
バルコニーの清掃に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。
Q.バルコニーで水が使えない場合はどうすべき?
A.直接水をまくと近隣迷惑になる場合は、重曹水で湿らせた雑巾を使って拭き掃除をしましょう。大量の水を流し込む必要がないので、隣家への水漏れも心配いりません。ほかにも、砂の汚れがある場合は、塗らした新聞紙をまいてほうきではわく方法がおすすめです。
Q.苔(こけ)、黒ずみ、水垢に効果的な洗剤は?
A.苔には市販のカビ取り剤、または熱湯での掃除がおすすめです。カビ取り剤をスプレーし、しばらく放置して流すだけで大部分の苔が落ちます。ただし、バルコニーの素材によっては変色する可能性があるので注意が必要です。
黒ずみと水垢の場合は、重曹水を使えば取りのぞくことができるでしょう。もし、すべての方法を試しても取りのぞけないなら、専門業者に相談してください。
Q.バルコニーの掃除に役立つグッズは?
A.前述したペットボトルブラシや、ポンプ式タイプの水圧クリーナーなどがあります。ポンプ式タイプの水圧クリーナーは、水道や電気なしで使うことができるのでおすすめです。空気の圧力で水が勢いよく出るため、こびりついた汚れが取りのぞけるでしょう。中には、お花の水やりもできるシャワーヘッドに交換可能なタイプもあります。細かい部分についている汚れもキレイに取りのぞけるでしょう。
Q.サッシ掃除の注意点は?
A.窓と網戸を取りはずしたほうが掃除しやすくなりますが、無理に取りはずすと、後でもとに戻せなくなってしまいます。1人で簡単に取りはずしができるものでもないため、必ず2人で取りはずしてください。また、もとに戻す場合は、メーカーの説明書をよく読んでから正しく取りつけましょう。取扱説明書がない場合は、メーカーのホームページ等でチェックしてください。
Q.業者選びのポイントが知りたい
A.バルコニーの清掃実績があるか、スタッフの対応がスピーディーで丁寧か、見積書が細かく記載されているかなど、細部まで確認しておきましょう。特に、清掃方法と費用は要チェックです。どこまで掃除してくれるのか、業者によってサービス内容が異なります。中には、高額な金額を請求する悪徳業者が存在しているため、複数の業者を比較して慎重に選びましょう。
Q.セスキ炭酸ソーダ水の使用例と作り方は?
A.拭き掃除の際に黒い汚れが付着した場合は、排気ガスで汚れている証拠です。排気ガスなど煤煙(ばいえん)汚れには、セスキ炭酸ソーダ水が効果的でしょう。セスキ炭酸ソーダ水の作り方はとても簡単です。
- スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ(小さじ半分程度)を入れる
- 250ccの水道水をスプレーボトルへと注ぎ入れる
- スプレーボトルのキャップをしっかりと閉めてよく振る
以上の簡単な方法でセスキ炭酸ソーダ水を作り、汚れが目立つ部分に吹きかけて拭き掃除をするだけでキレイになるでしょう。また、セスキ炭酸ソーダ(粉末タイプ)は、100円均一ショップでも購入できるのでぜひチェックしてください。
まとめ
洗濯物を干したり、リラックスしたりと、家庭によってバルコニーの使い方があると思います。常にキレイな状態であれば、気持ちよく使うことができますが、汚れた状態では衛生面もよくありません。バルコニーは、大気中の汚れが付着しやすい場所でもあります。放置するほど頑固な汚れとなるため、落ちにくくなるでしょう。汚れに気づいたら取りのぞくという習慣をつけておけば、定期的な掃除が楽になります。ぜひ掃除の手順とポイントを押さえて、キレイなバルコニーを維持してください。