カーペットをクリーニングして清潔に! 自分で洗濯もできるのか?
常に清潔な状態にしておきたいカーペットには、掃除機だけでは落ちない汚れがたくさん付着しています。カーペットが汚れていると部屋の印象が悪くなるだけでなく、ダニや悪臭の原因にもなるのです。「カーペットを自分で洗濯できるのか?」「クリーニングに出すといくらくらいかかるのだろう」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、カーペットが汚れる原因や自分でクリーニングする方法・業者に依頼する方法などをまとめてご紹介します。
- カーペットのクリーニングについて
- カーペットのクリーニングは自分でできるのか?
- カーペットのクリーニングを自分でやる方法
- カーペットのクリーニング、そのほかの方法
- カーペットのクリーニングに関するよくある質問
この記事を読むことで、カーペットのクリーニングについて詳しく分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.カーペットのクリーニングについて
まずは、カーペットの汚れの種類やクリーニングの必要性・頻度などをまとめました。
1-1.カーペットにはさまざまな汚れが付着している
カーペットには、食べこぼしによるシミをはじめ、ほこりや髪の毛・ダニ・皮脂汚れなどさまざまな汚れが付着しています。シミや皮脂汚れなどは掃除機で吸い取ることができないため、汚れたままの状態になってしまいがちです。また、ほこりや皮脂汚れをエサにして繁殖するダニは、放置しておくとアレルギーの原因になってしまいます。
1-2.クリーニングはなぜ必要なのか?
汚れを放置しておくことは、カーペットの寿命を短くすることにもつながります。放置すればするほど汚れを落としにくくなり、カーペットとしての機能を果たせなくなってしまうのです。そのため、飲みものなどをこぼしてシミができてしまったとき以外にも、定期的なカーペットクリーニングが必要になります。また、カーペットに絡まりやすいハウスダストやダニなどを除去してアレルギーを予防するためにも、クリーニングを検討するのがおすすめです。
1-3.月に1回は拭き掃除、年に1回は本格的なクリーニングを
カーペットを清潔な状態に保つためには、月に1回は拭き掃除をし、年に1回は洗剤などを使って本格的なクリーニングをするのが理想です。掃除機がけは毎日行うのが基本で、週に1~2回はカーペットの裏側にも掃除機をかけるようにしましょう。
2.カーペットのクリーニングは自分でできるのか?
カーペットを清潔に保つために、自分でできるクリーニング方法や注意点などをご紹介しましょう。
2-1.自分でクリーニングする場合は素材や汚れの種類を見極めて
カーペットの素材によっては、自分でクリーニングすることも可能です。たとえば、「洗濯機洗い可」の表記があり、自宅の洗濯機に入る大きさのものであれば、洗濯機で洗うことができます。ウールやシルクで作られているカーペットは基本的に水洗いができないため、自分でクリーニングをするのは難しいでしょう。また、汚れの種類によっても自分で落とせるものと落とせないものがあります。油料理や油性マジックなど油溶性の汚れや、付着してから時間がたっている汚れは簡単に落とすことができないため、業者への依頼を検討したほうがよいでしょう。
2-2.自分でできることとは?
飲食物をこぼしてしまったとき、自分でできる対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、部分的に付着した汚れを落とす場合は、中性洗剤を溶かしたお湯でタオルをぬらし、固くしぼってから汚れ部分を軽くたたくようにしてください。汚れがタオルに移ってカーペットがきれいになるでしょう。
2-3.自分でクリーニングするメリットとデメリットとは?
カーペットを自分でクリーニングするメリットは、業者に依頼する場合と比べて費用がかからないという点です。家にあるものだけでクリーニングできる可能性もあるでしょう。ただし、手間がかかる、確実に汚れを落とせるか分からないなどのデメリットもあります。また、前述したように素材や大きさによっては自分でクリーニングできないものもあるため、注意が必要です。
2-4.汚れが付着したらすぐに対処を!
食べこぼしや飲みこぼしなどの汚れがカーペットに付いてしまった場合は、できるだけすぐに対処してください。こうした汚れは、放置する時間が長くなるほど落ちにくくなります。また、こするように拭き取ると汚れが広がってしまうことがあるため、タオルでたたくようにして拭き取るようにしましょう。
3.カーペットのクリーニングを自分でやる方法
カーペットを自分でクリーニングする手順やポイント・注意点などをまとめました。
3-1.用意するもの
カーペットのクリーニングには、以下のような道具や洗剤をそろえておくとよいでしょう。
- ぞうきん
- バケツ
- ゴム手袋
- 重曹
- 中性洗剤
3-2.クリーニングの手順
まずは、丁寧に掃除機をかけてカーペットのほこりやゴミを取り除きましょう。その後、可能なものは洗濯機で洗ってください。洗濯機で洗えなくても水洗いが可能なものは、浴槽にぬるま湯をためて洗濯洗剤を溶かし、足で踏み洗いする方法もあります。水洗いができない場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯でぬらしたぞうきんでカーペットを拭き掃除してください。カーペットの臭いが気になるときは、重曹を粉のまま振りかけ、1時間ほど放置してから掃除機で吸い取るとよいでしょう。
3-3.しっかり乾かすのがポイント
水洗いや拭き掃除をした後は、カーペットをしっかりと乾かしましょう。生乾きのままにしておくとダニが繁殖しやすい環境になってしまいます。風とおしのよい場所で陰干しをし、完全に乾いてから使用するようにしてください。天日干しをするとカーペットの素材によっては色あせてしまうこともあるため、注意しましょう。
3-4.ベンジンを使う際は注意が必要
カーペットに付着してしまった油溶性の汚れを落とすためには、ベンジンを使うのが効果的です。ベンジンを含ませたぞうきんで汚れた部分をたたくようにして拭くと、通常では落とすのが難しい汚れもきれいになります。ただし、ベンジンには強い引火性があるため、火気には十分注意して使用・保管するようにしましょう。
4.カーペットのクリーニング、そのほかの方法
カーペットを自分でクリーニングするのが難しい場合は、クリーニング店に依頼する方法やコインランドリーを利用する方法があります。それぞれのメリットやデメリット・クリーニング方法・料金などをご紹介しましょう。
4-1.クリーニング店とコインランドリー、それぞれのメリットとデメリット
クリーニング店に依頼する場合とコインランドリーを利用する場合、それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。
4-1-1.クリーニング店
【メリット】
- 手間をかけずに済む
- カーペットを傷める心配が少ない
- 大きなカーペットも依頼できる
- 消臭効果や防虫効果も期待できる
【デメリット】
- 費用がかかる
- 業者を探す必要がある
4-1-2.コインランドリー
【メリット】
- 自宅の洗濯機に入らないものも洗濯できる
- 気軽に利用できる
- クリーニング店と比較すると費用が安く済む
【デメリット】
- 自分で持ち運ぶ必要がある
- 素材によっては傷んでしまう心配がある
4-2.自分でクリーニングできない場合とは?
クリーニング業者やコインランドリーを利用するべきなのは、以下のようなカーペットの場合です。
- 自宅の洗濯機で洗えない素材のもの
- 自宅の洗濯機に入りきらない大きさのもの
- 自分で洗っても落ちない汚れがあるもの
4-3.クリーニング方法や金額は?
それぞれのクリーニング方法と金額についてご紹介します。
4-3-1.クリーニング店の場合
クリーニング店にカーペットのクリーニングを依頼した場合、水洗いやシャンプー洗い・ドライクリーニングといった方法で行うことになります。水洗いだけでは落ちない汚れにはシャンプー洗い、水洗いができないカーペットにはドライクリーニングが選択されることになるでしょう。料金についてはクリーニング店によって異なりますが、6帖(じょう)サイズで8,000円程度が相場です。
4-3-2.コインランドリーの場合
コインランドリーを利用する場合は、洗濯機に入れてセットするだけで脱水・乾燥まで行ってくれます。料金は洗濯機のサイズによって異なりますが、8キロサイズで300~400円、16キロサイズで700円程度が相場です。
4-4.業者選びが大切!
カーペットのクリーニングをクリーニング業者に依頼する場合、業者選びが重要なポイントになります。丁寧でスピーディーな対応をしてくれるか、料金設定が明確かなど、しっかりチェックした上で依頼するようにしましょう。また、料金は業者によって異なるため、事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較してみることをおすすめします。
5.カーペットのクリーニングに関するよくある質問
「カーペットのクリーニングについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.カーペットのシミ取りに漂白剤を使っても問題ありませんか?
A.漂白剤を使うとカーペットが変色してしまうため、使用しないでください。
Q.カーペットの掃除機がけは、どのくらい時間をかけて行うとよいですか?
A.1㎡あたり20秒ほどかけてゆっくり掃除機をかけると、ハウスダストをしっかり取り除くことができます。
Q.カーペットを水洗いして色落ちするのではないかと心配です。確認する方法はありますか?
A.お湯を含ませたティッシュなどで、カーペットの目立たない場所をトントンとたたいてみましょう。ティッシュにカーペットの色が移っていなければ問題ありません。
Q.小さい子どもがいるのですが、重曹を使ってカーペットの掃除をしても大丈夫でしょうか?
A.重曹は人間の体内にも存在する物質なので安全性が高いことで知られています。ただし、長時間肌に触れると肌荒れを起こす可能性があるため、カーペットに振りかけて使用する場合は、お子さんが寝ている時間帯などを選ぶのがおすすめです。
Q.コインランドリーでカーペットを洗う場合、時間はどのくらいかかりますか?
A.洗濯に30~40分、乾燥に40~50分ほどかかるのが一般的です。
まとめ
いかがでしたか? カーペットのクリーニングについて詳しくご紹介しました。カーペットの汚れは掃除機だけですべて落とすことはできません。放置しておくとダニや臭いの原因になってしまうため、常に清潔な状態にしておく必要があるのです。ぜひこの記事を参考にして、カーペットのクリーニングについて検討してみてください。