引っ越しの荷造りをスムーズに終わらせるコツとポイントをご紹介!
毎日仕事や家事をしながらの引っ越し準備は、思っている以上に大変な作業です。引っ越し予定日には、荷造りを済ませておかなければなりません。明け渡しまでに部屋を空っぽの状態にしておかなければ、大家や管理会社とトラブルになる可能性があります。順調に、引っ越しの準備をすすめるためには、荷造りのコツを押さえることが大切です。
そこで本記事では、引っ越しの荷造り方法とポイントを解説します。
この記事を読むことで、引っ越しの荷造り方法とコツが分かります。計画どおりに引っ越しの準備を進めたい方は、ぜひチェックしてください。
1.引っ越しの荷造り~基礎知識
引っ越しの荷造り作業をスムーズに進めるためには、スケジュールが大切です。ここでは、知っておきたい引っ越し荷造りにおける基礎知識をチェックしていきましょう。
1-1.いつから始めるべきか?
引っ越しの荷造りは、早ければ早いほど良いといわれています。部屋の大きさや荷物の量などで異なりますが、手順を決めて計画通りに行えば、2週間程度で終わるものです。よって、最低でも2週間前から荷造り作業を始めてください。ただし、家族や荷物の量が多い・仕事で忙しいという方は、1か月~3週間前から荷造りを始めたほうが良いでしょう。
1-2.スケジュールが大事!
ライフスタイルに合わせて、引っ越し当日までのスケジュールを立ててください。以下に、準備期間2週間を目安にしたスケジュールを紹介します。
- 引っ越し2週間前:普段使わないものをダンボールに詰めていく
- 引っ越し1週間前:生活の中で使う予定がないものをダンボールに詰めていく
- 引っ越し1~2日前:必要最低限のもの以外はすべて荷造りする
2週間前から普段使わないものを荷造りしていきますが、ここで「新居に必要ないもの」と「必要なもの」を分けることが大切です。引っ越し日が近づくほど不用品が増えていき、処分に困ってしまいます。不用品は早めに処分しておき、引っ越し1~2日前には片付けた状態にするのが理想です。
1-3.荷造りの難しい点は?
無計画に荷造りしてしまうと、必要なものをダンボールに詰めてしまいます。せっかく詰めたものを出さなければならなくなり、手間がかかってしまうのです。引っ越しの荷造りをする際は、使わないものから計画的に梱包(こんぽう)していきましょう。また、梱包したら中身を必ず記載してください。「食器類」「日用品」「衣類」など、一目で分かるようにダンボール箱の上面・側面に明記しておくと、開封の際の手間も省けます。
1-4.業者にお願いすることも
仕事が忙しく、計画どおりに荷造りが進まない場合は、業者に依頼するのも方法の1つです。引っ越し業者の中には、荷造りを全部おまかせするプランを用意しているところがあります。「引っ越しおまかせパック」を利用すると、引っ越し費用+5万~10万円で荷造りもしてもらえるのです。単身なら約5万円、4人家族の引っ越しならプラス10万円程度が加算されるでしょう。お金がかかりますが、プロの引っ越し業者が素早くかつ的確に荷造りをしてくれるので安心できます。
1-5.引っ越し当日までに荷造りを終わらせないとどうなるのか?
荷造りが間に合わなかった場合は、追加料金を取られてしまうので注意してください。残っている量によりますが、まったく荷造りしていない場合は、契約不履行とみなされ、違約金などが請求される可能性があります。ほとんどのプランは荷造り・荷ほどきは自分で行う内容です。追加料金を支払うことにならないためにも、計画的に荷造りを進めてください。
2.引っ越しの荷造り~手順と方法は?
荷造りがスムーズにできるように、具体的な手順と方法を把握しておきましょう。
2-1.用意するもの
引っ越しの荷造りに必要なものは以下のとおりです。
- ダンボール
- ガムテープ・クラフトテープ
- 荷造り用のヒモ
- 油性マジック
- カッター・はさみ
- 輪ゴム
- ビニール袋
- 新聞紙・タオル
- ぞうきん
- 軍手
- ドライバー
ダンボール・ガムテープ(クラフトテープ)などは、引っ越しプランの中に含まれており、見積書の内訳にも記載されています。そのため、できるだけ費用を抑えたい方は自分で用意したほうが良いでしょう。ダンボールは、近所のスーパーなどで手に入ります。自分で用意する場合は、大・小の2種類を用意してくださいね。
2-2.最初にするべきことは?
最初に、使う予定がない荷物をダンボールへ詰めていきましょう。たとえば、オフシーズンの衣類・ベッドの下に収納されている小物類・DVDや本・買い置きしてある洗剤・柔軟剤、来客用の食器類などです。また、荷造りをしながら普段の生活を続けるためには、玄関から遠い部屋から始めると良いでしょう。玄関近くの部屋から荷造りを始めてしまうと、部屋に出入りしづらくなるので注意してくださいね。
2-3.主な手順と方法
使わないものから計画的に梱包していき、ある程度まとめたら、次は「使うかもしれない荷物」をダンボールに詰めていきます。これらの荷物は、ガムテープで封をするのではなく、詰め終わってもフタは開(あ)けたままにしておいてください。そして、引っ越し当日にすべての荷物をダンボールへ詰め込みましょう。ダンボールに詰め込む手順をまとめると、使っていないもの→使うかもしれないもの→普段使っているものという流れです。引っ越し1~2日前には、部屋の荷物が詰められている状態にしておかなければなりません。
2-4.梱包のポイントは?
重いものは小さな箱、軽いものは大きな箱に詰め込むことです。梱包したダンボールはとても重く、1人で持ち運ぶ作業が大変でしょう。少しでも負担を減らすため、本・雑誌など重くなりがちなものは小さなダンボールへ詰めてください。そして、衣類など軽いものは大きなダンボールへ詰め、すき間をタオルまたは新聞紙で埋めてるように梱包しましょう。すき間があると、運搬時に荷物同士がぶつかり壊れる可能性があります。また、壊れやすいプラスチックの荷物などは、プチプチ等の緩衝材で包むのもポイントの1つです。
2-5.引っ越し直前・直後に必要なものは別にする
洗面・入浴用具、携帯電話の充電器、トイレットペーパーなどの生活用品は、引っ越し直前・直後に必要なものです。そのため、引っ越し直前まで利用するものは、別のダンボールに分けましょう。すぐに使うものと後で使うものを一緒にしてしまうと、荷造りが思うように進まず、荷解きも時間がかかってしまいます。また、新居に到着したら、すぐに開封できるようにしてくださいね。
3.引っ越しの荷造り~困るものは?
荷造りを進める中で、梱包に困るものが出てきます。特に、困るものをピックアップし、荷造りにおけるポイントを解説しましょう。
3-1.大型家具
組み立てタイプの大型家具は、ドライバーなどを使って分解し、部品をひとまとめにしておきましょう。引っ越し業者の中には、分解作業をしてくれるところもあるので、作業が不安な方は依頼してください。分解できないタンス・食器棚の場合は、引き出しや扉が運搬中に飛び出さないよう、ガムテープなどで固定しておきます。
3-2.生活家電
オーブントースターなどダンボールに入るものは、エアパッキン等で包み、すき間に新聞紙などを詰め動かないように固定します。ダンボールに入らないものは、引っ越し業者が当日に梱包して運んでくれるので、無理に梱包する必要はありません。また、冷蔵庫・洗濯機は、引っ越し前日にコンセントを抜き、水抜きをしてください。コード・アースは水気をしっかり拭き取り、裏側にテープで固定しておきます。冷蔵庫の中に入っている食材は、できるだけ引っ越し前日までに使い切るようにしましょう。もし、残ってしまった場合は、クーラーボックスを使って保冷してください。
3-3.植物類
植木は、鉢の部分を新聞紙で包み、葉の部分は大きめのポリ袋等でかぶせてください。植物は生きているので、枯らすことのないように、栄養剤や水を含んだ新聞紙を入れておくと良いでしょう。手荒な運び方は植物が枯れる原因となるため、心配な方はプロの引っ越し業者にお願いしてください。どのようなものでも上手に運搬してくれるでしょう。
3-4.割れもの・壊れやすいものに要注意!
梱包と運搬で特に注意しておきたいのが、割れもの・壊れやすいものです。食器・グラス・鏡・ビン類などの割れものは、絶対にそのままダンボールに詰めてはいけません。必ず、新聞紙やタオルで包んでから詰めてください。また、面倒に感じるかもしれませんが、1点ずつ丁寧に包むことがポイントです。特に、ワイングラスやシャンパングラスは足が割れやすくなっているので、飲み口と同じくらいの太さになるように緩衝材でぐるぐるに巻きます。ブランドもののグラスは扱いが非常に難しいため、引っ越し業者にお願いしたほうが良いでしょう。ダンボールには、「割れもの注意」と書くことを忘れないでくださいね。
3-5.
4.引っ越しの荷造りに関してよくある質問
引っ越しの荷造りに関してよくある質問を6つピックアップしてみました。
Q.荷造りを始める前にチェックしておきたいことは?
A.荷造りを必要とする部屋をブロックに分けておきましょう。「どの部屋から作業を始めたら良いのか分からない」という方が多いと思います。そんなときは、部屋ごとにブロックを分け、荷物量をチェックしてください。たとえば、1人暮らしの場合は、「洋室」「キッチン」「トイレ」「洗面・風呂場」「玄関」「ベランダ」というように分けます。また、荷物が少ない場所は、位置関係と日常で利用する用途が近い場所同士を1つにまとめることがポイントです。
Q.女性が荷造りを頼む場合の注意点は?
A.「業者に依頼したいけど、下着を男性に見られたくない」と心配する方は、女性スタッフを派遣してくれる業者にお願いしてください。引っ越し業者といっても、他人に下着を見られるのは嫌ですよね。しかし、同性のスタッフなら安心できます。また、個人情報をきちんと守ってくれる業者かどうかもチェックが必要です。
Q.衣類を梱包する際のポイントは?
A.スーツ・コートなどをダンボールに梱包すると、シワがつく可能性があります。シワになりたくない衣類は、業者が用意してくれるハンガーボックスを利用しましょう。ハンガーボックスなら、衣類をハンガーにかけたまま運ぶことができます。中には、ハンガーボックスを用意していない業者もあるので、事前に確認してください。
Q.自分で荷造りをしなくても良いものは?
A.テレビ・パソコン・オーディオ関連の精密機器は、基本的に引っ越し業者が梱包してくれるので自分でする必要はありません。ただし、運搬時にデータが破損した場合は、引っ越し業者のほうで保証してくれるわけではないので注意が必要です。引っ越し当日までに、大切なデータをUSBなど保存メディアに移行しておきましょう。
Q.包丁など危険なものは、どうやって梱包すべきか?
A.そのまま梱包するのは危険なので、刃の部分をダンボール等でしっかりと固定してください。落としても大丈夫なように、大きめのダンボールで刃を保護すると良いでしょう。また、中身が入ったビンが割れると非常に危険なので、必ずフタが閉まっているか確認し、横にならないように詰めてくださいね。
Q.衣装ケースはそのまま運搬できるのか?
A.衣装ケースに衣類を入れたまま運ぶことができますが、引き出しの開口部分にガムテープでしっかり留めておかなければなりません。運搬時に、中身が飛び出て来ないように工夫が必要です。
まとめ
引っ越しの荷造りは、引っ越し当日までのスケジュールを立てることが大切なポイントとなります。仕事が忙しくて準備に手がつけられない方は、早めに荷造りを始めましょう。また、荷造りを業者に依頼することもできます。どうしても自分の力だけでは進まない場合は、業者に依頼するのも方法の1つです。業者に依頼する際は、費用がいくらかかるのか見積書を細部まで確認してください。引っ越し費用を抑えるためにも、スケジュールをしっかり組み、手順とコツをつかんで荷造りを進めることが大切です。