液晶モニターの処分方法は? PCリサイクル法のポイント・買取に出すコツなど

液晶モニターが壊れたり新しいものに買い替えたいと思ったときに困ってしまうのが、不要になったモニターの処分方法です。液晶モニターは、自治体のゴミ回収に出すことができません。では、どのように処分したらよいのでしょうか? また、まだ使える液晶モニターを捨てるのがもったいないと感じている方も多いはずです。そこで今回は、液晶モニターの処分方法をいくつかご紹介するとともに、処分前にチェックしておきたいポイントなどもご説明します。

  1. 液晶モニターを処分する前に確認すること
  2. 液晶モニターの処分方法
  3. 液晶モニターを買取に出す方法
  4. 液晶モニターの処分についてよくある質問

液晶モニターをなるべくお得に、楽に処分するためのヒントが満載です。モニターの処分にお困りの方はぜひ、最後まで読んでみてください。

 

1.液晶モニターを処分する前に確認すること

まずは、液晶モニターを処分する前に知っておきたいことをご説明します。

1-1.液晶モニターはゴミとして処分できない

液晶モニターは、パソコンリサイクル法の対象となっています。そのため、基本的には自治体の一般ゴミや粗大ゴミでは処分することができません。家電量販店に引き取ってもらったり、メーカーや回収業者に回収を依頼して処分する必要があるのです。

1-2.まだ使える液晶モニターの処分方法は買取も検討を

まだ使える液晶モニターは買い取ってもらえることがあります。処分費用が浮く上にちょっとした収入にもなるので、お得な方法です。ただし、古いものや傷や汚れが目立つものは売却が難しくなるでしょう。リサイクルショップや業者によって、買い取れる型番なども異なります。

1-3.PCリサイクルマークがあるかどうかチェック

2003年以降に発売された液晶モニターには、PCリサイクルマークというものがついています。このマークがついていればリサイクル料金は無料です。しかし、リサイクルマークがついていないものについては、リサイクル料金3,000~4,000円を支払う必要があります。リサイクルマークは、背面や底など少し見つかりにくい場所にあることもあるので、よく確認してみましょう。

2.液晶モニターの処分方法

次に、液晶モニターの処分方法についてそれぞれ具体的にご説明します。

2-1.液晶モニターは自治体で回収できない

前述のとおり、液晶モニターは基本的には自治体回収を行っておりません。一部の自治体では、回収業者(有料)をあっせんしたり、リサイクルボックスを設けて、そこに投入できることもあります。ただし、大型のものの投入は難しいでしょう。

2-2.PCリサイクルマークがついていればメーカー回収は無料

液晶モニターのメーカーに直接回収してもらう方法です。メーカーに申請をすると、専用の配送伝票が送られて来ます。自宅で液晶モニターをこん包し、メーカーへ配送する流れです。PC3RのHPより、メーカーごとの申請ページに飛ぶことができます。

2-3.買い替えの際は販売店に下取りを確認する

家電量販店で、液晶モニターの回収を依頼できる場合もあります。モニターの買い替えの際は、あらかじめ店舗に確認しておきましょう。基本的には回収手数料・運搬費用・リサイクル料金などを支払う必要がありますが、新規購入した場合などは無料もしくは値下げで対応してくれる場合もあるでしょう。。

2-4.不用品回収業者に依頼する手も

不用品回収業者に依頼して液晶モニターを引き取ってもらう方法です。回収料金や出張費用・手数料などが発生するのが一般的ですが、一部の業者では無料回収しているところもあります。また、液晶モニター以外にも処分したい不用品があるときは、体積ごとに料金が定額になっているパック料金を利用することが可能です。不用品をまとめて一気に処分できるので、手間が省け総合的にお得になることもあるでしょう。

3.液晶モニターを買取に出す方法

次に、液晶モニターを買取に出す方法についてご説明します。

3-1.新しいもの・美品は買取に期待

買取価格に期待ができる液晶モニターは以下のとおりです。

  • 製造年度が新しいもの
  • メーカー品
  • 美品・傷や汚れが少ないもの
  • 外箱・ケーブル・保証書など付属品がそろっているもの
  • (新しい)パソコンとのセット売り

3-2.液晶モニターを高く売るには?

液晶モニターの買取価格をアップするポイントをご紹介します。

3-2-1.買取相場を調べておく

メーカーや型番などを検索して、中古市場での販売価格をチェックしておくとよいでしょう。過去にどのくらいで売買されたかの参考になります。

3-2-2.なるべくきれいにしておく

液晶モニターの汚れはできるだけ落としておきましょう。磨きすぎると液晶画面を傷つけてしまう恐れがあるので、メガネ拭きのような素材の布で優しく拭きとってください。背面のホコリなども念入りに除去しましょう。

3-2-3.付属品をそろえておく

液晶モニターは、新品に近いほうが、買取価格がアップします。外箱・ケーブル・保証書など、購入時についていたものはなるべくそろえてください。また、専用の電源ケーブルなど、モニターを使うために必要なものが欠損していると買い取ってもらえない可能性もあります。

3-2-4.買取回収方法を選ぶ

どの処分方法でも、宅配回収・出張回収よりも持ち込み回収のほうが、買取価格が高くなりやすい傾向があります。時間の余裕や運搬手段があれば、直接店舗に持ち込んだほうがよいでしょう。

3-2-5.複数の業者に査定を依頼する

複数の買取業者やリサイクルショップに依頼することで、各社の買取価格を比較することができます。こちらも、時間に余裕がある方にはおすすめです。

3-3.液晶モニターを買取に出す方法

液晶モニターを買取に出す先や方法をご説明します。

3-3-1.リサイクルショップに買い取ってもらう

家電・PC用品を取り扱っているリサイクルショップに買い取ってもらう方法です。買取方法には、持ち込み買取・宅配買取・出張買取などがあります。店舗に持ち込むことで、その場ですぐに査定してもらえるので、すぐに液晶モニターを処分したいときには便利でしょう。ただし、買取価格がつかなかったときは、持ち込んだモニターを再度持ち帰らなければならないことを覚えておいてください。また、宅配買取や出張買取を行っているショップもあります。宅配買取では、持ち込みよりも買取額が安くなる傾向があるでしょう。また、出張買取では何点以上の回収の場合、など条件があることもあります。

3-3-2.不用品回収業者に買い取ってもらう

前述でご紹介した不用品回収業者の中には、買取業務を行っているところもあります。回収した不用品の中に買取可能なものがあれば、料金を相殺してもらえるのです。総合的に、回収費用よりも買取価格のほうが高ければ、お金をもらって不用品を処分できます。売れそうな液晶モニターや不用品を多く持っている方におすすめの方法です。出張買取を選べば、自宅にいながらにして引き取ってもらうこともできるので便利でしょう。また、液晶モニターなどパソコン周りの機器を無料回収している業者もあります。PC専門の業者に頼むことで、お得に処分できるでしょう。

3-3-3.ネットに出品する

液晶モニターをヤフオクやメルカリに出品し、購入者を待つ方法もあります。自分で販売価格を設定できたり、購入候補者と直接やりとりができるのがメリットです。ただし、出品までの手間や、購入者が現れるまでの待ち時間などがあることも覚えておきましょう。送料については、ヤフオクでは落札者負担、メルカリでは出品者負担とするのが一般的です。液晶モニターは、大きく梱包の手間がかかったり、送料が高額になりやすいというデメリットもあります。

4.液晶モニターの処分についてよくある質問

液晶モニターの処分について、よくある質問にお答えします。

Q.業者選びのポイントは?
A.液晶モニターを回収・買取してもらう業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。

  • 料金が分かりやすい
  • 好みの回収方法を選べる
  • 自宅から近い(持ち込みの場合)
  • 古物商許可を受けている

Q.液晶モニターのこん包方法は?
A.液晶モニターを宅配回収に出したり人に譲る際は、以下の方法でこん包しましょう。

  1. 画面より一回り大きいサイズに段ボールをカットする
  2. 画面部分に段ボールをあて、その上からプチプチで巻いて保護する
  3. 箱の中に液晶モニターを入れる
  4. 隙間を新聞紙やプチプチで埋めて、箱の中でモニターが動かないようにする
    • 配送する際は割れ物・精密機器のシールを貼ってもらう

Q.企業から出た液晶モニターの処分方法は?
A.企業で使っていた液晶モニターなどは、産業廃棄物として処分する必要があります。メーカー回収を依頼する場合は、法人用のメニューを選んでください。法人PCの回収は、リサイクルマークの有無にかかわらず回収費用がかかります。パソコンリサイクル推進協会を経由して、メーカーと見積書などを取り交わすことになるでしょう。

Q.パソコンと液晶モニターを一緒に処分したいのですが
A.メーカー回収の場合は1点ずつの手続きが必要です。リサイクルマークがついていない場合は、それぞれ料金が必要です(約3,000円×2つ分)。段ボールのサイズについては、メーカーによって異なりますが、3辺計160cm以内の段ボールに入れば一緒にこん包していい場合もあります。各種メーカーの申請ページより確認してください。

Q.液晶モニターの寿命は?
A.取扱説明書やメーカーHPに記載されている動作保障時間が参考になります。たとえば、3万時間と書かれていた場合、1日10時間電源を入れているとして、30,000時間/10日/365日≒8年程度です。使用環境などによっても前後するでしょう。

まとめ

液晶モニターの処分方法についてご説明しました。一般ゴミや粗大ゴミとして出すことができない液晶モニターですが、方法をきちんと知っておくことでスムーズに処分できます。また、まだ使えるモニターは買取に出すことも検討してみてください。液晶モニターの処分方法について知識をつけ、なるべく楽にお得に処分しましょう。