食器を片付ける方法とポイントは? 買い取ってもらうポイントも解説
いつの間にか増える食器を整理したいとき、どのように処分すればいいのか分からず悩む方は多いでしょう。基本的に、食器は自治体で捨てることができますが、高値で買い取ってもらえるものもあります。寄付を受けつけている団体などもあるため、「もったいない」「まだ使えるものを手放せない」という方におすすめです。
そこで本記事では、食器を片付ける方法とポイントを解説します。
この記事を読むことで、いらない食器を処分し、上手に収納するコツが分かります。悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。
1.食器の片付け、基本編
まずは、食器の片付けで押さえておきたい基本をチェックしておきましょう。
1-1.食器は燃えないゴミとして捨てられる
陶磁器・ガラス・金属・プラスチックなど、さまざまな素材の食器がありますが、ほとんどは燃えないゴミとして自治体回収が可能です。ただし、一辺が30cm以上のものは粗大ゴミ扱いとなる自治体が多いでしょう。自治体や素材によってゴミの分類が異なる可能性があるため、まずは自治体のホームページまたは窓口などで確認することが大切です。
1-2.必要な量は家族の人数で変わる
「どのくらいの枚数を手元に残しておけばいいのか?」と悩んだときは、家族の人数を目安にしてください。人数分+2枚のお皿があれば十分ですが、来客の機会が多い方は小皿や取り皿を10枚ほど残しておくと安心です。使う分だけ手元に残すことで、整理整頓しやすくなるほか、地震などの被害を最小限に抑えることもできるでしょう。たくさんの食器があると、キッチンの収納スペースが取られてしまうので、なるべく少なくすることが大切です。
1-3.食器を仕分ける3つの基準
最初に、持っているすべての食器から必要な食器をしぼります。その際の仕分けは、「いるもの」「いらないもの」「迷っているもの」に分類してください。基本的に、よく使うものは「いるもの」、使っていないものは「いらないもの」に仕分けます。よく使う食器のほかに、お客様用とストック用の食器を数枚残すだけにしておきましょう。どうしても迷ったものは、一時的に保管し、あとでじっくり考える時間を設けます。
1-4.食器の片付けは出す、仕分ける、しまう
基本的に、すべての食器を出す→仕分ける→しまうという順番で片付けるのが基本です。食器を1か所にまとめることで、どのくらいの量を持っているのか・どんな食器を所持しているのか把握できます。そこから家族の人数分だけにしぼり、仕分けしてから「いるもの」を食器棚に収納するという流れです。
2.食器を片付けるコツとポイント
それでは、次に、食器を片付けるコツとポイントをチェックしていきましょう。
2-1.捨てられないものは買取に
いらない食器と分かっていても、記念品や思い出の品などはなかなか捨てられませんよね。捨てられないものは無理に捨てる必要はありませんが、そのまま使わずに保管するのももったいないですし、整理整頓できなくなります。そんなときは、買取に出してください。使っていない食器は新品状態に近いので、売れる可能性があります。買い取ってもらい再利用してもらえれば、楽な気持ちで手放すことができるでしょう。
2-2.仕分けで迷ったときは、ほかで代用できないか考える
仕分けで迷ったときは一時的に「迷ったもの」に分類することも方法の1つですが、ほかの食器で代用できないか考えることも大切なポイントです。よく使う食器で代用できるものがあれば、捨てても困ることはありません。もし、代用できなければ残してもいいですが、残す上限もある程度決めておきましょう。すべてを残してしまうと仕分ける意味がないので要注意です。
2-3.使用頻度に分けて収納する
食器を収納する際は、使用頻度を考えてください。基本的に、使用頻度が高い食器は取り出しやすい高さに収納します。なるべく、床から高さ75~135cmの範囲内に収納するようにしましょう。戻しやすさも考えて収納場所を決めます。また、食器と食器の間のスペースを指1本分ぐらい空けると、戻しやすくなるのでおすすめです。使用頻度が低い来客用などは、奥や天井付近の食器棚に収納するといいでしょう。
2-4.食器は立てる、近くにしまう、カテゴリー分けする
立てて収納することで、重ねたときよりも多くの食器を収納することができます。たとえば、A4サイズのファイルフォルダーを使えば、大皿も立てて収納できるでしょう。また、使用する近くにしまう、日常用・来客用とカテゴリー分けをしてしまうことも収納のコツです。よく使う場所の近くにしまうことで、すぐに片付けることができます。カテゴリー分けをしっかりしておけば、ゴチャゴチャになることもありません。ちょっとした工夫を施すことで、使いやすく片付けやすい環境に変わります。
2-5.背が低めのバスケットやボックスを使う
食器を上手に収納するコツとして、背が低めのバスケットやボックスを活用するといいでしょう。特に、取っ手がついているタイプは、簡単に引き出すことができるので、奥にある食器も取り出しやすくなります。また、ディッシュラックを使えば、スペースを小分けにでき、種類別に食器が収納できるでしょう。さらに、取り出しやすくなるよう、よく使うものを手前に、あまり使わないものを奥にしまってください。
3.いらない食器の片付け方は?
いらない食器は、どのように処分すればいいのでしょうか。ここでは、主な処分方法とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
3-1.自治体で捨てる
自治体処分なら無料〜500円ほどという低費用で処分できますが、大量の食器を処分する場合は手間と時間がかかってしまいます。ゴミの分類の仕分けや運搬に時間がかかってしまうのがデメリットです。いらない食器の量が少なければ自治体回収でも構いませんが、大量に処分する場合はほかの方法を選択したほうがいいでしょう。また、念のため、自治体のホームページ等でゴミの分類や処分方法を確認してください。
3-2.業者へ依頼する
大量の食器を処分したい・ほかにも処分したい不用品がある方は、回収業者へ依頼するのがおすすめです。ほとんどの回収業者では出張回収が利用できるため、大量の食器を運んだり分類したりする手間と時間が省けます。処分費用はかかりますが、業者の中には買取サービスを行っているところもあるので査定を依頼してください。買い取ってもらえるものは買取、できないものは処分を依頼することで、費用の節約になるでしょう。
3-3.寄付も方法の1つ
記念品や贈呈品などでもらった思い出の食器類は、なかなか手放すことができませんよね。そんなときにおすすめしたいのが寄付です。食器の寄付を受けつけている団体に依頼し、ダンボールに食器を詰めて送るだけで手放すことができます。寄付された食器は途上国支援に使われるため、社会貢献にもつながるでしょう。必要としている人のもとで再利用されれば、気持ちよく手放すことができるはずです。
4.いらない食器を売る方法は?
なるべく処分費用を抑えたい方は、いらない食器を買取へ出しましょう。ここでは、食器を売る方法とポイントなどを解説します。
4-1.買い取ってもらえる食器は再利用できるもの
基本的に、買取対象となる食器は、再利用できる状態のものです。割れている・欠けている・色あせが目立っているなどの食器は中古市場において価値がないため、買取不可となります。大量生産型の数百円で販売されている食器も買取対象外になる可能性が高いでしょう。100円均一で販売している食器も、買い取ってもらえません。逆に、高価買取が期待できるのは、人気ブランドの食器です。たとえば、バカラ・マイセン・ロイヤルコペンハーゲン・ウェッジウッド・ノリタケ・ナルミ・香蘭社などがあります。
4-2.どんな食器でも買い取ってくれるリサイクルショップ
リサイクルショップは食器のほかにも衣類・ゲーム機・電子機器・家具・おもちゃなどさまざまなジャンルを扱っています。そのため、買取基準が低く、査定もあまくなるのが特徴です。再利用できる状態の食器であれば、どんなものでも買い取ってもらえるでしょう。ただし、査定があまくなる分、買取専門店よりも買取額が下がります。中古市場で高値で取り引きされるような人気ブランドの食器は、リサイクルショップで売らないほうがいいでしょう。
4-3.高く売れる買取専門店
買取専門店は、中古需要を把握しているため、適切な買取額を提示してくれるでしょう。リサイクルショップよりも査定が厳しく、価値があるものは高値で売れるのが特徴です。そのため、バカラなど人気ブランドの食器類は、リサイクルショップよりも買取専門店に査定を依頼することをおすすめします。シリーズものやセットで販売されたものは、なるべく一緒に売ることが大切です。
4-4.珍しい食器はネットオークション・フリマアプリへ
自分で売る方法としては、ネットオークションやフリマアプリを利用する方法があります。近年、利用者が増えてきていますが、インターネットを利用する人の多くは市販で手に入らないデザインの食器を求めている傾向があるのです。そのため、オシャレなデザインや、アンティーク系の食器ほど売りやすいという特徴があります。100円で販売されているような食器は、売れない可能性が高いでしょう。
5.食器の片付けに関してよくある質問
食器の片付けに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.食器が片付かない理由は?
A.必要以上の食器を持っている・割れない限り処分するチャンスがないなどです。使わないものを収納したままにしていると、なかなかきっかけがありません。新しい食器を購入したら、古い食器を処分するように心がけるといいでしょう。また、シーズンや大掃除など、定期的に整理整頓することも大切です。
Q.食器を収納する際の注意点は?
A.お茶碗・小皿などの小さなサイズは、目線より下のほうへ収納するようにしてください。細かい食器を目線より上へ収納すると、目で確認できず、取り出しにくくなります。また、食器棚の上段に使用頻度の低い大皿などを収納するときは、重ねすぎないことが大切です。さらに、コップは同じ種類ごとに並べるのがポイントとなります。同じ種類を別々の場所に置かないように気をつけてくださいね。
Q.スッキリした見た目が維持できるポイントは?
A.なるべく、同じ種類の食器や色でまとめて収納することがポイントです。色は収納の重要ポイントで、さまざまな色を同じ場所に収納すると、ゴチャゴチャした印象になります。食器を片付ける場合は、色つきのものを手放すのも方法の1つでしょう。
Q.食器を高く売るポイントは?
A.1枚ずつよりもまとめて処分することです。特に、ブランドものの食器はシリーズものなどをセットにして売ることで、さらに高値で買い取ってもらえます。また、なるべくキレイにしたり、大切に保管したりすることも大切なポイントといえるでしょう。具体的な買取額を知りたいときは、無料査定を依頼するか、ネットオークションで同じような種類の食器がいくらで売られているのか確認してください。
Q.どんな団体が寄付を受けつけているの?
A.さまざまな不用品の寄付を受けつけているセカンドライフなどがあります。セカンドライフで寄付する流れは以下のとおりです。
- サイトから申し込む
- 銀行に送料を振り込む
- 入金確認のメール後、荷物に貼る伝票が郵送される
- 集荷を申し込む
- 箱を準備しこん包する
- 引き渡して完了
食器は輸送中に割れやすいため、新聞紙などの緩衝材でしっかりと包んでください。また、送料の金額もきちんと確認しておきましょう。
まとめ
基本的に、食器は家族の人数分+2枚分を持つだけで十分です。今持っている食器の中から必要な分だけ手元に残し、あとは買取または処分で手放してください。再利用できるものや人気ブランドの食器は買い取ってもらいやすいので、処分費用の節約にもつながるでしょう。食器の数を減らすことで整理整頓しやすく、スッキリとした状態が維持できます。