勝手に捨ててはダメ！ パソコンディスプレイの廃棄方法

1．ごみとしてのパソコンディスプレイ

パソコンなどの家電は、勝手に不燃ごみや粗大ごみとして出してはいけません。自主回収・リサイクルが義務付けられています。

• デスクトップパソコン。
• ノートパソコン。
• 液晶ディスプレイ。
• CRTディスプレイ。
• 液晶と本体の一体型パソコン。

これらパソコンやディスプレイは勝手に捨ててはいけません。プリンター・キーボード・マウスなど周辺機器は対象にはなりませんので、不燃ごみや粗大ごみとして出しましょう。

2．パソコンディスプレイの処分方法

ごみとして出せないパソコンディスプレイ。では、どのようにして処分すればいいのか確認しておきましょう。

2-1．不用品回収業者に依頼する

古いパソコンやディスプレイを廃棄・処分している業者に依頼する方法です。自分の住んでいる近くに、そうした業者があれば持ち込んで処分してもらいます。そういった場所が近くにない場合は、宅配サービスで処分してくれる業者に依頼しましょう。
また、業者によっては買い取りを行っている場所もあります。

2-2. メーカーに回収してもらう

PCリサイクル法に基づき、パソコンメーカーが有償でパソコンやディスプレイを回収してもらう方法です。
所有しているパソコンのメーカーによって廃棄・処分方法は異なってきますので、メーカーごとに問い合わせましょう。

2-3．家電量販店・パソコンショップで処分してもらう

近くに家電店などがあれば、その店舗で処分してもらうことができます。新しいパソコン購入時に古いパソコンを下取り扱いしてもらい、値引きとなる部分もポイントです。
しかし、ブラウン管ディスプレイなど廃棄できないものがあるので注意しておきましょう。

2-4．自分で売りに出す

パソコン本体やディスプレイを、中古品として販売することができます。売りに出すディスプレイの性能が高かったり、珍しかったりすれば高値での売却が期待できるでしょう。
しかし、近年パソコンの性能はどんどん進化していて、性能が高くて安いパソコンが増えています。古いものはほとんど値段が付かないようなので、過度な期待はしないようにしましょう。

3．店舗による処分・買い取りサービス

3-1．店頭での直接買い取り

パソコン用品の買い取りを行っている業者・店舗に直接持っていき査定を行ってもらう方法です。予約などをする必要がありませんので、手っ取り早いのが特徴となります。
すぐにお金が欲しかったり、商品を早く売り払いたかったりするときは近くの買い取り店舗や業者さんを訪ねてみましょう。

3-2．出張サービスによる買い取り

「売りに行きたいけど重いディスプレイを運べない」という方に、こちらのサービスをご紹介。買い取りを行っている業者が自宅を訪問して査定する方法です。
査定をしてもらい納得できる金額であれば、その場で商品をお金に変えることができます。ディスプレイを運ぶのは面倒なのでこちらのサービスがおススメです。
さらに、買い取り業者が不用品回収も行っているのであれば、値段が付かなくとも有料で回収してくれます。お金にならなくてもいい場合は活用してみましょう。

3-3．宅配サービスによる買い取り

「近くに商品を引き取ってくれる業者がいない……」という方におススメの方法がこちら。宅配サービスを行っている業者に連絡をしたあと、対象商品を自分でこん包して査定を行ってもらう方法です。
最近では宅配サービスを行っている場所も多く、電話やHPで申し込みを受け付けています。買い取ってもらおうと考えている業者のホームページなどを見て、いちど確認してから依頼しましょう。

4．買い取り対象となるディスプレイ

4-1．生産されて1～2年以内のディスプレイ

販売から1～2年以内のディスプレイは、ほとんどの業者で買い取ってもらうことができます。発売されてからあまり年数がたっていないディスプレイなら高価買い取りが期待できるでしょう。
反対に、発売から3年以上たっているパソコンディスプレイは買い取りできない業者が多いようです。年を重ねるごとにパソコンの性能はどんどん進化していて、性能が高くて安いものが増えています。ディスプレイも同じで、古いものは買い取ったとしても売れる可能性が低くなるのです。
ディスプレイには製造日が掲載されています。売りに出す前に確認しておきましょう。

4-2．リサイクル品として使えるもの

• 画面が割れている。
• 全体的に汚れている。
• 映像が映らない。

リサイクル品といっても、使えないパソコンディスプレイを買い取ってもらうことはできません。きちんと使えるものを売りに出しましょう。

5．処分・廃棄依頼の注意点

パソコンを業者に依頼して処分するとき、注意していただきたいことがあります。
この項目で、そのポイントを確認しておきましょう。

5-1．所在地がハッキリしている場所に依頼する

不法投棄などをしている業者の多くが、事務所を構えずに営業していることが多いです。事務所がないのは、問題が発生したときにその場から素早く去るためでしょう。そのため、こうした業者で依頼すると損害請求がしづらいです。
悪徳業者を避けるためにも、依頼前に業者の所在地と固定電話番号は確認しておきましょう。

5-2．事前確認を取る業者に依頼する

業者は依頼申し込みをきちんと行っている場所を選ぶのがポイント。
見積もりをする業者であれば、自社で引き取りできないものをしっかり提示します。反対に「何でも回収できる」とうたっている業者は、少し怪しいと思いましょう。

5-3．見積もりを出す業者に依頼する

悪質な店舗や業者で買い取りを行ってもらうと、まったく意図しない結果になってしまうことがあるようです。悪質な営業をしている人たちはごく一部ですが、注意しておくのに越したことはありません。
特に気を付けたいのは、事前に見積もりをしない業者です。ディスプレイの廃棄・処分してもらうため見積もりを依頼したのに出さない場合は、きちんと許可を取って営業していない可能性があります。もし頼んでしまっても、断る勇気を忘れないように。

6．さいごに

この記事ではパソコンディスプレイの廃棄・処分や買い取り方法に関して紹介してきました。

さいごに、大事なポイントを押さえておきましょう。

• パソコンディスプレイは勝手に捨てることができない。
• パソコンはPCリサイクル法により廃棄の方法が決まっている。
• まだ使えるものは、リサイクルショップや業者に買い取ってもらえる。
• 1～2年内のものでないと、買い取ってもらえない可能性が高い。
• 処分・廃棄する場合は不用品回収業者に依頼する。
• きちんと見積もりを行う業者に依頼する。

家に眠っているパソコンディスプレイ。部屋に置いているだけでは、何の役にもたたずスペースを占めるだけです。もしかしたら、あなたのパソコンディスプレイは買い取ってもらえる可能性を秘めています。早めに調べてみて、廃棄の方法を考えましょう。