不要になったタブレットの廃棄方法 を知りたい! 処分時の注意点は?

手軽に持ち運べるタブレットは、非常に便利な情報端末として人気を集めています。手軽で便利なタブレットはですが、モデルチェンジや世代交代が激しく、数年で買い替えということも珍しくありません。『新しくタブレットを購入し、古いタブレットを持て余している』という方も少なくは無いのでしょうか?

 そんな、古いタブレットを持て余しているという人のために、タブレットの再利用や処分方法なを紹介します。また、タブレットは持ち運ぶことを前提とした機器なので、落下による液晶割れや水没など不慮の故障などが多く、故障してしまったタブレットが捨てられないということも少なくありません。古いタブレットの再利用・処分方法に加えて、故障してしまったタブレットを廃棄方法する際の注意点についてご紹介します。

  1. タブレットとリサイクル法
  2. 多くのタブレットはリサイクル法対象外?
  3. 廃棄の際の注意点・確認事項
  4. タブレットを中古ショップに売る

 

1.タブレットとリサイクル法

1-1.家電リサイクル法とは?

家電を廃棄するためには、“家電リサイクル法”に注意して家電を処分する必要があります。リサイクル法というのは、廃棄物を資源として再利用することを推進するための法律で、“エアコン”“テレビ”“洗濯機”“冷蔵庫”の4品目がリサイクル対象です。

家電リサイクル法に指定された家電を処分する際には適切な処理を行なうことが義務付けられています。『タブレットは家電リサイクル法の対象外』なので、家電リサイクル法に準じた処理法で処分する必要がありません。

1-2.PCリサイクル法(資源有効利用促進法)とは?

家電のリサイクルには、家電リサイクル法とは別に“PCリサイクル法(資源有効利用促進法)”という法律があります。PCリサイクル法は、使用済みになったパソコンの回収とリサイクルを行なうための法律です。法律が施行された平成15年以降に販売しているパソコンには、“PCリサイクルマーク”が表示されており、無料でパソコンのリサイクルができます。

タブレットも一見パソコンのように見えますが、多くの場合、PCリサイクル法の対象外です。タブレットを処分する場合には、一般廃棄物として廃棄することができます。

1-3.タブレットの回収の今後は?

タブレットは現在、非常に出荷数が多く廃棄方法が議論されています。実際にタブレットとして販売されている商品に“PCリサイクルマーク”が付加されているものもあり、タブレットの処分方法は“製品ごとに異なる”というのが現状です。タブレットの処分方法に関して“現状では一般廃棄物”として扱われていますが、タブレットの販売数は増加傾向にあり、今後は何かしらの処理方法が検討されるということもあります。

それでは、PCリサイクル法と製品ごとに異なるタブレット廃棄の詳細についてご紹介しましょう。

タブレットは、現在のところ普通のゴミとして自治体に回収してもらえるんですね。
はい。ただし、近い将来何らかの法律が制定され、処分方法に決まりができる可能性もあります。

2.多くのタブレットはリサイクル法対象外?

2-1.主要タブレットにはPCリサイクルマークが付いている?

タブレットは現状ではリサイクル法の対象外ですが、タブレットの中にもPCリサイクルマークの付いている商品もあります。
PCリサイクルマークが付加されているタブレットは少数派ですが一般的な機種を紹介しましょう。アップル「iPad」・ASUS「Nexus7」・マイクロソフト「Surface」これらを販売するメーカーは、何れもパソコンを販売しているメーカーです。タブレットの中でもハイエンド機を販売しているメーカーでは、タブレットにもPCリサイクルマークが表示されている傾向があります。これらのタブレットを処分する場合には、PCリサイクル法の無料回収を利用して処分しましょう。

2-2.PCリサイクルマークの無い国産・中国製タブレット

実は、PCリサイクルマークが表示されているタブレットを探す方が難しいというのが現状で、一般的なタブレットにはPCリサイクルマークは付いていません。しかし、PCリサイクルマークの表示が無いからといって、“リサイクル料金を負担して処分しなければならない”とは限らないのです。

タブレットは“PCリサイクル法の対象外製品”なので、一般廃棄物として捨てることができます。タブレットを廃棄する場合には、購入の際にPCリサイクルマークの有無を確認し、適切に廃棄することが大切です。

タブレットは現在、メーカーに回収してもらわなくても処分可能なんですね。
はい。しかし、Apple社のようにタブレットを積極的に回収しているメーカーもあります。

3.廃棄の際の注意点・確認事項

3-1.個人情報の流出

タブレットには携帯電話同様に様々な個人情報が記録されています。例えばメーラーには友人や仕事関係など大切なメールアドレスが記録され、GPS搭載のタブレットには日常的な移動経路などが記録されているのです。このように、タブレットには個人情報が非常に多く記録されており、廃棄によって“タブレット内部の情報が漏れる”という可能性があります。タブレットは情報を扱う機器であるということを理解し、適切に処分するということが大切なのです。

3-2.IDの流出で金銭的な被害も

タブレットには個人情報の他にも様々なインターネットサービスで使用するIDの情報も記憶されています。タブレットで使用しているIDは、アプリの購入やインターネットショッピングなど、金銭に絡んだ取引を行なうために使用されることも少なくありません。タブレット内のDIが盗まれることで最悪の場合、金銭的な被害も考えられます。タブレットを廃棄する際には必ずIDなどのデータを消去するということが大切です。

3-3.PCリサイクルマークと個人情報の消去

PCリサイクルマークが付加しているタブレットの場合には、パソコンメーカー指定の“再資源化センター”によって情報の消去というサービスを受けることが可能です。メーカー指定の工場では、ハードディスクの破壊やメモリの破壊など情報漏洩を防ぐための作業が行なわれます。PCリサイクルマークが表示されているタブレットであれば、個人情報漏洩の心配なくタブレットを廃棄することができるでしょう。

3-4.油断大敵!液晶が割れタブレットの廃棄の注意点

タブレットを処分する際に、ついつい油断してしまうのが“液晶割れ”のタブレットです。しかし、液晶割れのタブレットであっても内部のデータは殆どが無事であることが多く、個人情報流出には十分注意してください。液晶割れのタブレットでは、“タブレットの初期化”など情報を消す作業が行なえないということがあります。初期化できないタブレットを廃棄する際には、情報の書き込まれているメモリに対して物理的な破壊を行なうということが必要になります。液晶割れのタブレットと安心せず、適切な処理を行ない廃棄するということを心がけてください。

タブレットは初期化することが大切なんですね。
はい。故障する前にタブレットを初期化して処分しましょう。

4.タブレットを中古ショップに売る

4-1.タブレットを売って処分する!

処分したいタブレットがあるという場合には“売ってしまう”というのも一つの方法です。タブレットはやや古いものでも、ある程度の需要があり、中古スマホを取り扱うショップなどに売ることができます。

4-2.タブレットを高く売るためのコツは?

タブレットを少しでも高く売りたいというのは、誰もが持つ願望です。そこで、どのような点に気を付ければ高く売ることができるかを紹介します。

付属品はできる限り付ける

タブレットを高く売るためのコツは説明書や充電ケーブル、箱など“付属品はできる限り付ける”ということが大切です。「説明書が汚れてしまっている」「箱が破けてしまっている」という状態でも“無いよりはあったほうが良い”ので、押入れなどを探してみるというのも良いでしょう。

きれいな状態で持ち込む

タブレットの限らず中古品として売る場合には、“状態の良いもの”というのが高く売る条件になります。汚れなどがある場合には可能な限り汚れを落とし、きれいに磨いてからショップに持ち込むことで通常よりも高く値が付く可能性もあるのです。

中古のタブレットにも一定の需要があるんですね。
はい。特にiPadは高値で取引されます。不要になったiPadの作動に問題がなければ、初期化した上で査定してもらいましょう。

まとめ

タブレットはPCリサイクルシールのあるものは無償回収で処分し、PCリサイクルシールの無いものは一般廃棄物として自治体の指定に従って廃棄することが大切。まだまだ使えるタブレットであればリサイクルすることで、お得にタブレットの買い替えができる場合もあるので売るというのも選択肢の一つです。このように、タブレットの処分というのは様々な方法があります。今回紹介したタブレット処分の注意点と廃棄方法を参考に、タブレットの適切な処分を行ないましょう。