福岡で冷蔵庫を処分する方法を解説! 不用品回収業者に依頼するコツも
「冷蔵庫は自治体回収ができるものなのか」「福岡ではどのように処分すればいいのか?」など、冷蔵庫の処分で頭を抱えている方は多いでしょう。そもそも、冷蔵庫は家電リサイクル法に基づいて処分方法が決められているため、自治体回収ができません。では、どうすればいいのでしょうか。
本記事では、福岡で冷蔵庫を処分する方法などを解説します。
この記事を読むことで、福岡市で冷蔵庫を処分する際の注意点などが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.福岡市で冷蔵庫を捨てるには?
最初に、福岡市で冷蔵庫を捨てるのはどうすればいいのか、基本情報をチェックしておきましょう。
1-1.自治体回収できない家電リサイクル法の対象品目
まず、冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目になっているため、自治体のゴミとして捨てることができません。家電リサイクル法とは、家電に含まれている鋼・銅・レアメタルなどの貴重な資源を再利用すること・廃棄量を減らすことを目的とした法律です。冷蔵庫を含めたテレビ・エアコン・洗濯機が対象品目となっています。これらは自治体の回収ができず、メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられているのです。消費者は、家電リサイクル法に従い、リサイクル料金を支払うことが義務づけられています。
1-2.冷蔵庫のリサイクル料金は3,672円~
消費者が冷蔵庫を処分する際に支払うリサイクル料金は、冷蔵庫の容量で異なりますので、以下を参考にしてください。
- 小(容量170リットル以下のもの):3,672~5,524円
- 大(容量171リットル以上のもの):4,644~5,092円
また、メーカーによってリサイクル料金が変わる可能性があります。詳細は、家電リサイクルセンターのリサイクル料金(再商品化等料金)一覧表を参考にしてください。
2.家電リサイクル法に則(のっと)った処分方法
ここでは、家電リサイクル法に則った処分方法を解説します。
2-1.メーカーに回収依頼をする
まずは、家電リサイクル法の対象品目を回収しリサイクルを行うメーカーに依頼する方法があります。メーカーの家電リサイクル受付窓口またはサポートセンターに連絡し、回収を依頼してください。冷蔵庫のメーカーを確認し、ホームページに飛べば連絡先が分かるでしょう。メーカーに回収依頼をすると、メーカーが手配した業者が回収しにやってくるので、後は冷蔵庫を引き渡すだけでOKです。ただし、引き渡しを行う前に、郵便局でリサイクル料金の支払いを済ませ、家電リサイクル券を購入しておかなければなりません。
2-2.販売店の引き取りサービスを利用する
近くに購入したお店があれば、その販売店に古い冷蔵庫の回収を依頼する方法もあります。特に、冷蔵庫の買い換えを検討している方は、販売店の回収サービスを利用したほうが効率はいいでしょう。販売店の多くは、新規買い替えを促すサービスとして、引き取りを行っているところもあります。冷蔵庫はとても重く、1人では簡単に運ぶことができない家電なので、新しい製品が運ばれてくると同時に回収してもらえると安心です。なお、店舗によっては下取りサービスを行っているところもあります。詳しくは、販売店に確認してください。
2-3.自治体に処分を依頼する
冷蔵庫は自治体回収できないものですが、自治体指定の回収場所に自分で持ち込むことはできます。福岡市の場合も、市内に複数の施設があり、そこに持ち運ぶことで処分できる仕組みです。ただし、冷蔵庫は簡単に搬出したり運搬したりすることができないので、直接持ち込むのは難しいでしょう。そんなときは、自治体に相談してみてください。自治体の中には、認可業者に依頼して回収しにきてくれるところもあります。ただし、リサイクル料金のほかに出張・運搬費用が数千円かかる可能性があるので、その点は注意しておきましょう。
3.不用品回収業者に依頼する方法
ここでは、不用品回収業者に依頼する方法について説明します。
3-1.自治体での処分が困難なものも回収可能
冷蔵庫の処分で悩んでいる方は、不用品回収業者を利用するのも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。不用品回収業者では、さまざまな不用品の回収を行っています。冷蔵庫のように、自治体での処分が難しいものでも回収してもらえるため、思い悩む必要はありません。また、ほかにも処分したいものがあれば、まとめて一気に処分できるのも大きなメリットです。即日対応が可能な回収業者に依頼することで、時間と手間をかけることなく廃棄できるでしょう。冷蔵庫の搬出や運搬もプロに依頼すれば、安心です。
3-2.見積書の内容は要チェック!
不用品回収業者に依頼すると手間と時間をかけることなく冷蔵庫が処分できますが、回収費用がかかってしまうのがデメリットです。回収費用は業者や冷蔵庫の容量によって異なるため、見積書を確認してください。あくまで目安ですが、冷蔵庫1台あたり3,000~5,000円程度になるでしょう。また、回収費用のほかに基本料金や出張・運搬料金がかかる可能性があります。具体的な金額は業者によって異なるため、事前の確認が必要です。あくまで目安となりますが、基本料金が3,000円~、出張・運搬料金は1,000~3,000円が目安となるでしょう。追加費用が発生するケースもしっかりとチェックしておきたいところです。
3-3.回収業者選びのポイント
不用品回収業者はたくさん存在しているので、一体どこに依頼すべきか悩んでいる方は多いと思います。不用品回収業者の中には、不正を働く悪徳業者も存在しているため、十分な注意が必要です。どこに依頼すべきか分からなくなったときは、以下のポイントを参考にするといいでしょう。
- 不用品の回収実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 古物商や産業廃棄物収集運搬の許可を取得しているか
- サービス内容についてホームページ等に記載されているか
- 実際に利用した人の口コミや評判がいいか
- 無料見積もりや無料査定を行っているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
また、上記のポイントを押さえながら複数の業者を比較することも大切です。最低でも3~4社の業者を比較することで、それぞれの特徴分かり、悪徳業者を見極められるようになるでしょう。
4.まだ使える冷蔵庫は買取に出せることも
ここでは、冷蔵庫を買取に出す方法やポイントを解説します。
4-1.発売されたばかりの冷蔵庫は買取に出す
まだ購入してから数年しか経過していないのに、ゴミとして処分するのはもったいないことです。一般的に冷蔵庫の平均寿命は15~20年といわれているため、発売されたばかりの冷蔵庫は買取に出すことをおすすめします。ゴミとして処分するとリサイクル料金がかかりますが、買取に出せば処分費用をかけずに廃棄できますし、査定額の分だけお金を得ることができるからです。10年以上経過していない・正常に稼働する状態であれば、ほとんどの買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらえるでしょう。
4-2.不具合が出ている冷蔵庫は買取不可
冷蔵庫を含めた家電類の買取ポイントは、正常に稼働できるか否かです。問題なく稼働できる状態であれば構いませんが、異音が出ていたり中が冷えなかったりするような不具合が出ている場合は買取不可となります。または、完全に故障していて使えない冷蔵庫も買い取ってもらえません。たとえ、国内メーカーの人気商品であったとしても、不具合が出ている冷蔵庫は買い取ってもらえないでしょう。査定を依頼する前に、きちんと冷蔵庫として機能するか・おかしい箇所がないかチェックすることが大切です。
4-3.出張買取が利用できるか
回収業者選びはもちろん、買取業者を選ぶ際は出張買取ができるかどうかに注目しましょう。冷蔵庫を買取に出す場合、多くの人は買取専門店やリサイクルショップを選ぶと思います。そこで、つい注目し忘れてしまうのが、買取方法です。主な買取方法は、持ち込み買取・宅配買取・出張買取の3つがあります。自由に選択できる買取業者に依頼することが大切ですが、冷蔵庫は重量のある家電なので出張買取が利用できるか確認しておかなければなりません。自分たちで運び出すことができないからこそ、買取方法の確認が必要不可欠です。
4-4.ネットオークションやフリマアプリは不向き
冷蔵庫を自分で売る場合、ネットオークションやフリマアプリを利用する方がいますが、個人で出品するには向いていないでしょう。なぜなら、落札された場合、自分たちで冷蔵庫をこん包し相手へ送らなければならないからです。コンパクトサイズの冷蔵庫なら相手へ送ることもできますが、個人が大きめの冷蔵庫を送る場合はかなり大変な作業になるでしょう。また、手間と時間だけでなく、送料トラブルに発展する恐れがあります。冷蔵庫の容量が大きくなるほど送料もかかってしまうため、トラブルに発展しやすいのです。これらのデメリットを踏まえた上で、ネットオークションやフリマアプリを利用してください。
5.冷蔵庫の処分に関してよくある質問
冷蔵庫の処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.福岡の場合、自己搬入施設はどこなのか?
A.自分で直接持ち込む場合、自己搬入施設は以下のとおりとなります。
- 久留米運送(株)福岡支店:糟屋郡粕屋町大字仲原2675
- 西鉄運輸(株)福岡支店:糟屋郡志免町別府北1-2-8
- 西原商事 糸島営業所:糸島市志摩馬場386-1
- 西鉄運輸 筑豊支店:飯塚市有安字鳥羽958-4
- 西日本家電リサイクル(株):北九州市若松区響町1丁目62番地
そのほかの施設に関しては、一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センターのホームページで確認してください。
Q.工場や会社で使っていた冷蔵庫の処分方法は?
A.事業目的で使用していた冷蔵庫は、産業廃棄物となるので自治体回収ができません。家電リサイクル法の対象品目にもなっていないため、メーカーに回収依頼することもないのです。一般的に、産業廃棄物収集運搬許可を取得している回収業者へ依頼することになるでしょう。業務用は家庭用とは異なる処分方法になるので注意してください。
Q.冷蔵庫の買取額はいくらぐらいになるのか?
A.あくまで目安ですが、約1,000~数万円が買取額になるでしょう。冷蔵庫といってもさまざまなメーカーがありますし、容量も幅広くそろっています。容量が大きく、発売されたばかりの新しい機能が備わっている冷蔵庫ほど、高価買取が期待できるでしょう。特に、人気メーカーの冷蔵庫は数万円以上の価値がつきます。
Q.高価買取のポイントは?
A.取扱説明書などの付属品を一式そろえることです。付属品をそろえることで買い手の購入意欲が高まります。付属品がない冷蔵庫は買取不可という買取店もあるので注意しましょう。また、ホコリや汚れを拭き取ること・早めに売却することも買取額をアップさせる大切なポイントです。できるだけ購入時の状態に近づけたほうが、高く売れる可能性があります。
Q.依頼しないほうがいい回収業者は?
A.無料回収業者です。近年、無料回収業者とのトラブルが多発しています。「後で高額な金額を請求された」「回収してもらったものが不法投棄されていた」などです。特に、無料回収の理由がきちんとホームページ等に説明されていない無料回収業者は、注意しておいたほうがいいでしょう。不正を働く悪徳業者の可能性が高いといえます。
まとめ
福岡に限らず、冷蔵庫は家電リサイクル法に則った処分となるため、自治体での回収ができません。可燃ゴミや不燃ゴミと同じ方法でゴミ捨て場に持っていっても回収してもらえないので注意してください。ゴミ処理場に持っていく・販売店に回収を依頼する・不用品回収業者を利用するなどの処分方法があります。また、正常に稼働するテレビは買取対象になるため、買取専門店やリサイクルショップに売却するのも選択肢の1つです。不用品回収業者には買取を行っているところもあるので、1度相談してみるといいでしょう。