ホットカーペットの捨て方にリサイクルを推す3つの理由
ホットカーペットは冬場を快適に過ごす便利なアイテムです。ホットカーペットが部屋に敷いてあるだけで空間にぬくもりを感じ、家族に団らんの場を提供してくれます。ですが、急な転勤や引っ越しで床暖房のある家に移った、あるいはホットカーペットが故障したといった場合など、捨て方に迷ってしまいませんか? それなりに大きさもあり、処分に費用がかかるのか気になることでしょう。そこで、今回はホットカーペットの捨て方を記事にまとめてみました。
記事を最後まで読んでいただければ、ホットカーペットの捨て方がわかり、かつ自分に合った方法を選ぶことができます。1から丁寧に解説しますので順を追って見ていきましょう。
1.ホットカーペットの主な捨て方
まずはホットカーペットの捨て方について代表的なものを挙げます。この項を基本情報として記事を読み進めていきましょう。
1-1.ホットカーペットとは
敷物の中に電熱線を配した暖房器具です。床全体を温める床暖房とは異なり、ホットカーペットは敷物の表面に熱を伝える局所的な暖房となります。ホットカーペットに接していると温かくて過ごしやすいです。けれど、部屋全体で見ると室温はおよそ変わりありません。ストーブやエアコンといった空気をあたためる暖房と併せて用いるのが一般的となります。
また、電気ストーブに比べると電気代は安いです。しかし、こたつ・エアコンと比較すると思いのほか電力を消費します。1畳~3畳のタイプが一般的で、1.5畳のホットカーペットであっても1か月(1日6時間の使用)あたり1000円前後で、こたつよりも数百円高いです。3畳タイプを付けっぱなしで過ごしていると電気代が跳ね上がることでしょう。
1-2.捨てる方法
1-2-1.自治体に出す
ホットカーペットは面積が大きく、かさばるため粗大ごみの扱いとなります。
捨て方の流れとしては、
- 自治体に連絡して回収日時(大体午前8時~15時)を予約
- コンビニか郵便局で粗大ごみ処理券を購入する
- 予約した日時に指定場所へ出しておく
といった段取りを踏みます。自治体によって異なりますが、粗大ごみ処理券の費用は「1畳以下は300円前後~」「1畳以上で700円前後~」が相場です。ただし、自治体は基本的に平日対応であり、年末年始や引っ越しシーズンといった繁盛期は予約も取りづらくなってしまいます。忙しい人はなかなか予定を合わせづらいのが難点でしょう。そこで、少し手間ですが、同じく事前に予約し、粗大ごみ受付センターに自分で持ち込む方法もあります。都合が付かない方は検討してみましょう。
また、裏技というほどでもないですが、ホットカーペットを分解すれば燃えないごみでの処分も可能です。一辺を30cm以下ほどに細かく切れば問題ありません。タンスや机を解体するよりは作業もシンプルでしょう。ですが、電熱線が内部に入っているため、意外と切りづらいです。誤ってけがをしないよう気を付けてください。
1-2-2.不用品回収業者に出す
ホットカーペットの捨て方は自治体に限りません。不用品回収業者であれば電話一本で即日回収に来てくれます。土日祝日も関係ありませんので、忙しい方には利便性に優れているでしょう。ほかに処分してほしいものがある場合、まとめて引き取ってもらうことも可能です。「渋谷・不用品回収」といった感じで、お住まいの地域でネット検索すると業者は見つけることができます。ホットカーペットですと料金は2000円前後が相場です。ただ、値段は業者によって異なるため、作業費・回収費・人件費・出張費など、見積もりの段階で総額いくらなのか確認してください。電話・メールで問い合わせるのが一般的です。
- 業者に連絡(料金を確認し、回収日時を予約する)
- 予約した日程に業者が来る(料金を支払い、ホットカーペットを引き取ってもらう)
簡単にまとめると、上記が不用品回収業者を利用する流れです。面倒臭い手間がないのが特徴となります。回収日時を決定したらあとは待つだけで、掃除をする、2階から下ろしておく、といった作業の必要はありません。引き取りの際に業者が運んでくれます。自宅に入ってほしくない場合は玄関先に置いておきましょう。
2.ホットカーペットの捨て方~リサイクルという選択~
ホットカーペットはリサイクルできます。処分しか捨て方がないと思っていた方は、この項で認識を改めましょう。選択肢は1つではありません。
2-1.リサイクルできるの?
厳しい選定基準があるものの、ホットカーペットもリサイクル可能です。特に、単身者でも使えるフローリングタイプのホットカーペットは需要も高く、高価買取が期待できます。
また、リサイクル可能なのは大きなリビングタイプに限りません。ちょっとしたスペースに敷ける小さなホットカーペットや、デザインに凝ったもの、省電力で性能に優れたタイプなど、およそリサイクル可能です。ペット用に中古を探している人もいるといえば、イメージしやすいでしょうか。ただし、お店によって取扱商品は異なります。買取できない場合もあるということは念頭に置いておきましょう。
2-2.リサイクルするメリット
処分費はかからず、お金を受け取れることが第一のメリットでしょう。欲しいものの購入資金にしても良いですし、今晩のおかずに一品加えることもできます。次に使ってくれる人がいるというのも、環境に配慮している気がして良いですね。実際、ホットカーペットを処分するときは、簡単に挙げるだけでも電熱線との分別やカーペットの焼却といった過程が必要となります。たとえ、ホットカーペット1枚でも、燃やすには必ずコストと手間がかかり、要するエネルギーは資源から産出されるのです。そのため、リサイクルは環境保全にもつながります。
2-3.リサイクルする方法
2-3-1.リサイクル業者
リサイクル業者は上記で解説しているので詳細を省きますが、リサイクルショップに限らず、今は不用品回収業者でも買取をおこなっています。電話一本で即日対応してくれる利便性をたもちながら、2000円前後の処分費がかからないわけです。また、街のリサイクルショップのように断られる心配もありません。買取できなければ引き取ってもらい、通常の処分をしてもらえます。捨て方に迷ったら、まずは買取している不用品回収業者に連絡してみるのも1つの手です。
2-3-2.ネットオークション
1番高く売れる可能性がある捨て方となります。自分の好きな価格を1円から設定でき、「返品は受け付けていません」などの条件も自由に決定できるのです。ただし、オークションでは留意すべきことがあります。あくまで個人間のやり取りだということです。お金が振り込まれない、苦情のメールが来る、といったトラブルに遭う可能性があります。
手間でも売却するホットカーペットの情報は細かく記してください。商品の写真は複数枚撮って掲載し、ダメージや付属品の有無は明確に記載しましょう。オークションサイトを選ぶことも忘れてはいけません。管理が行き届いたサイトでしたら利用者も良識ある方が多いため、安心できます。
2-3-3.譲る・寄付する
インターネットで「ホットカーペット・寄付」などと検索してみてください。思いのほかもらい手が多いことに驚くと思います。捨てられたペットを保護するアニマルシェルターであったり、海外への寄付であったりと用途は幅広いです。捨て方に迷ったとき、まだ使えるならば必要としているところへ提供するのも良いのではないでしょうか? もちろん、知人や親族といった身近な人に譲るという選択もあります。
3.ホットカーペットの捨て方~リサイクルの詳細~
最後の項ではホットカーペットの捨て方をリサイクルにしぼり、詳細をまとめていきます。高額査定のポイントや業者の選び方も紹介しますので、初心者の方は必見です。
3-1.買取できるもの・できないもの
ホットカーペットの買取は、未使用品、または新品並みにきれいな状態のものに限ります。前提として、ホットカーペットは敷くものです。他人に足で踏まれたり、素肌に直接接したりしたものを好んで買う人は少ないでしょう。暖房器具ですので汗もかいたでしょうし、眠ってよだれを垂らしたかもしれません。そのため、ホットカーペットは新品未使用品が買取の主な条件となってしまうのです。なお、毛足の長いタイプには髪の毛や細かなごみが絡まりやすいため、買取店では毛嫌いされます。
3-2.高額査定のポイント
ホットカーペットの一部が剥(は)げていないか、日に焼けていないか、といった状態は買取の価格どころか可否に影響します。説明書や箱などの付属品も必要です。
「でも、ホットカーペットは売れても数百円でしょ?」と思うでしょうが、たとえば、Panasonicなどの大手メーカー品ですと品質も安定しているので高価買取が期待できます。3畳タイプで1万円を超えるケースもあるのです。また、ホットカーペットで気を付けるべきは売り時だと覚えておきましょう。真冬の寒い時期でしたら好機を逸しています。可能な限り9月~10月ごろの秋に売却してください。冬場は店頭にたくさん並んでいますが、秋ごろはリサイクルショップでも在庫が少ないので高価買取の可能性が高まります。
3-3.買取できない場合の回収について
買取を断られた場合、セット料金を検討しましょう。買取店で積極的に買取している家具家電などと一緒に売り、無料で引き取ってもらうのです。再販できないホットカーペットであっても、交渉すると受け付けてくれるリサイクルショップは多いので試してみてください。お店によっては、自治体での処分料金を払うことで承諾するケースもあります。その場合でも、本来ある捨て方の手間を短縮できるので、ぜひ依頼しましょう。
しかし、引き取りをかたくなに断られてしまった場合、前項でご紹介したリサイクル方法を取るか、自治体、あるいは不用品回収業者に処分を依頼するしかありません。
3-4.業者選びのポイント
キーワードは合い見積もりです。最低でも3社に見積もりを依頼し、相場をご自身で判断してください。1社で決めてしまうとその会社の査定基準に従わざるを得ません。他社との値段を引き合いに出しましょう。交渉が可能となり、より満足のいく取り引きができます。
購入時に高かったホットカーペットは高値で売却できる可能性があるのです。前述しましたが、「ホットカーペットはどうせたいした値段にならない」という先入観は捨て、適正な値段で取り引きするためにも複数社に依頼してください。価値を知っていながら、安値で売りたたこうとする業者もいます。
3-5.回収方法
リサイクル業者での買取には、基本的に3種類あります。電話・メールで問い合わせるところまでは同様です。そのあと、
- 出張買取(自宅まで査定・買取に来てもらう)
- 持込買取(お店まで自分で運んで査定・買取してもらう)
- 郵送買取(業者指定の運送業者に配送してもらい、後日お店で査定・買取してもらう)
上記の中からご自身に適した回収方法を選んでください。「ぱっと行って1日で終わらせたい」という方は持込買取が良いでしょう。忙しい方には郵送買取をおすすめできます。
とにかく煩わしいのは嫌だ、という方には出張買取が最適です。
3-6.注意点
ホットカーペットの捨て方に迷っても、街中を走っている廃品回収車は利用しないようにしてください。中古品を扱う業者は古物商の資格を所持している必要があります。処分だけでも廃棄物収集運搬の許可証を持っていないと法律違反です。社名も何も書かれていない軽トラで徘徊(はいかい)している廃品回収車のような業者は身元がわかりません。不用意に依頼しないでください。引き取ったあとで不法投棄する可能性もあります。投棄されると環境汚染につながるだけでなく、持ち主が判明した場合、行政から回収するよう通告が来るのです。もちろん、どこかへ消えた業者にではなく、あなたに回収義務が生じます。不要なトラブルに巻き込まれないためにも、事前に業者のホームページを確認してください。
4.ホットカーペットの捨て方に関するよくある質問
この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。ホットカーペットの捨て方についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q.リサイクルしたいけど、ホットカーペットに価値があるかわからないのですが。
A.インターネットで「商品名・中古」などと検索してみてください。およその相場がわかりますし、買取に出すとき交渉の材料にできます。まずはご自身のホットカーペットにどのくらいの価値があるのか調べてみましょう。
Q.買取に出す前は掃除した方が良いの?
A.汚れは可能な限り落とし、新品に近い状態にしましょう。業者は買取したあとに必ずクリーニングします。そのため、ホットカーペットがきれいであればあるほど掃除する手間が省け、そのぶん買取価格に上乗せ可能です。また、カーペットには髪の毛やホコリが付着しやすく、査定の際に見つかった場合は印象も悪くなってしまいます。
Q.リサイクルに出すことを念頭に置いたとき、購入時に気を付けることは?
A.高価買取を実現した方の中には、ホットカーペットに専用のカバーをかけていたというケースもあります。直接踏んだり、寝転がったりしていないため、ダメージが少ないわけですね。カバーをかけるというのは、これからホットカーペットを使用する方には品質を保持するおすすめの方法となります。
Q.出張買取で来てもらったとき、査定額に納得がいかなくても断れないの?
A.買取金額に納得いただけなかった場合、キャンセルしていただいて問題ありません。もちろん無料です。「買取できないなら出張費をください」ということもあり得ませんので、ご安心ください。
Q.買取基準に製造年月日もあるのでしょうか?
A.家電製品は基本的に3年~5年落ちでしたら買取可能とされています。状態が良ければ5年以上の商品でも買取できる可能性はありますが、消費電力などを考えると難しいです。家電製品は新しい機能を備えた商品が続々と発売されてくるため、性能に劣る古いタイプはどうしても需要が減ってしまいます。買取業者は再販できることを条件に引き取るので、基本的にメリットがないと判断すれば1円でも買い取ってはくれません。
5.まとめ
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。ホットカーペットの捨て方を一挙にご紹介しましたが、自分に適した処分方法は見つかったでしょうか?
カーペットはリサイクルできないと思われがちですが、きれいに使っていれば買取可能です。「じゃあうちのは無理だ」という方も、あきらめずに一度リサイクル業者に連絡してみてください。売却できなかった場合、記事で紹介した情報を参考に捨て方を検討してみましょう。ほかに不用品がある方は、まとめて買取してくれる不用品回収業者に依頼することを推奨します。