【解説】アイロンの捨て方は? 自治体? それとも回収業者? 上手に処分するコツ

「アイロンを捨てたいけど方法がわからない」「正しい捨て方かどうか不安」など、アイロンの処分で悩んでいる方は多いでしょう。アイロンは小型家電類の1つです。小型家電の処分方法は、法律で細かく決められているため、きちんと把握しておかなければなりません。間違った処分方法は、不法投棄などトラブルの原因になります。

そこで本記事では、アイロンを処分する前に知るべきことや小型家電リサイクル法・処分方法・それぞれのメリット・デメリットなど詳しく説明しましょう。

  1. アイロンを処分する前に知るべきこと
  2. 小型家電リサイクル法とアイロン
  3. アイロンの処分方法~自分で捨てる場合
  4. アイロンの処分方法~販売業者の下取りを利用する場合
  5. アイロンの処分方法~リセールする場合
  6. アイロンの処分方法~回収業者に依頼する場合
  7. アイロンの処分に関するよくある質問

この記事を読むことで、アイロンの正しい処分方法がわかり、スムーズに捨てることができます。アイロンを捨てたい方や方法がわからない方は、ぜひチェックしてください。

1.アイロンを処分する前に知るべきこと

アイロンは衣服のしわをとりたいときに活躍する家電製品です。古いアイロンを処分する前に、アイロンの寿命や修理・故障について詳しく見ていきたいと思います。

1-1.アイロンの寿命について

平均寿命は、およそ5年~8年といわれています。しかし、雑で誤った使い方をすると、たった数年で壊れる可能性もあるでしょう。逆に、丁寧な扱い方、お手入れをすれば10年以上使い続けることができます。

1-2.アイロンに多い故障とは?

電源が入らない・温まらないなどが主な故障になります。アイロンとしての機能を果たせなくなった内容が多いですね。また、プレートのコーディングがはげてきた・温度調節ができない・スチームが出ないなどのトラブルも起きています。

1-3.修理か、それとも廃棄か

故障した際、修理に出すべきか、それとも廃棄すべきか悩みどころです。判断基準として、使用年数をチェックしてみてください。購入してから5年以上使い続けているのであれば廃棄しましょう。そして、新しいアイロンを購入したほうが安心できます。また、アイロンの部品保有期間は5年になっているため、修理に必要な部品が用意できません。5年以上経過しているアイロンは廃棄、5年未満のアイロンは修理という判断ができます。

1-4.アイロンは何ゴミか?

ほとんどの自治体でアイロンは「不燃ゴミ」になっています。アイロンの大きさは粗大ゴミにはなりません。そのため、燃えないゴミの袋に入れて処分できるでしょう。ただし、自治体によっては別のゴミに分類されている可能性もあります。ホームページなどでゴミの分類を確認してください。

アイロンは、温まらなくなったりテフロン加工が剝げてきたりしたら寿命なんですね。
はい。なお、安価なアイロンは5年未満しか使っていなくても修理代のほうが高くつくことがあります。

2.小型家電リサイクル法とアイロン

小型家電の1つであるアイロンは、小型家電リサイクル法が適用されます。小型家電リサイクル法とは一体どのような法律なのでしょうか。

2-1.小型家電リサイクル法について

デジタルカメラやゲーム機など小型家電の中には再利用できる資源が多く含まれています。従来は、レアメタルや銅など再資源化できるものまで廃棄していました。小型家電の廃棄量を抑えるため、有効資源を再利用するために制定されたのが「小型家電リサイクル法」です。

2-2.アイロンは対象品目か?

小型家電リサイクル法の対象品目に、アイロンは含まれています。対象品目名は、「電気アイロン、電気掃除機そのほかの医療用または衛生用の電気機械器具」です。対象品目の捨て方は、国が認めた方法で処分しなければなりません。回収ボックスや認定事業者・自治体による回収が主になります。間違った方法で処分すれば法律違反になるため注意が必要です。

小型家電リサイクル法に沿ってアイロンを処分できる自治体もあるんですね。
はい。実施している自治体にお住まいの場合は、利用してみましょう。

3.アイロンの処分方法~自分で捨てる場合

アイロンを自分で処分する場合、ほとんどの方が自治体で回収してもらうことになるでしょう。回収前にやるべきことやメリット・デメリットについて詳しく説明します。

3-1.自治体回収の場合

燃えないゴミに分類されている場合は、指定袋に入れてゴミ捨て場に持っていきましょう。ただ、燃えないゴミの回収日が決まっているため、必ず確認してください。また、ほとんどの自治体が30センチメートル以上の大きさを粗大ゴミとしています。自治体によっては分解しなければならないこともあるでしょう。

3-2.事前にやるべきこと

粗大ゴミとして捨てる場合、事前の申し込みや粗大ゴミシール(券)の購入・指定回収場所までの運搬をしなければなりません。自治体によって回収の流れや方法が変わってきます。どのようなルールになっているのか、細かく確認しておきましょう。分解が必要かどうかも確かめる必要があります。

3-3.メリット・デメリット

費用を安く抑えることができる点が、自治体の大きなメリットです。処分費用は粗大ごみとして出す場合でも、数百円になるでしょう。ワンコインで済むケースが多いため、費用をかけたくない方におすすめです。しかし、運搬や分解が必要な場合は時間と手間がかかります。また、燃えないゴミの回収日が決まっているため、すぐに処分できません。

3-4.回収ボックスに捨てる場合

自治体に回収ボックスがあれば、アイロンを入れるだけで処分できます。回収ボックスは小型家電を回収して再資源化する目的で設置されているものです。そのため、回収にお金はかかりません。ただし、自治体によっては設置していないところもあります。事前に回収ボックスがあるかどうかを確認しておきましょう。

アイロンはゴミとして処分できるんですね。
はい。ただし、回収日が1か月に1~2回しかない自治体もあるので、時間に余裕を持って捨てましょう。

4.アイロンの処分方法~販売業者の下取りを利用する場合

新しいアイロンに買い替える場合、販売業者の下取りを利用する方法があります。下取りとは一体何なのか、詳しく説明しましょう。

4-1.こんなときは買い替えをしよう!

使用年数が5年以上経過しているものや新しいアイロンが欲しいときは、買い替えを検討しましょう。故障が起きる前に買い替えをするのが理想的です。そうすれば、下取りにより通常価格よりも安く手に入れることができます。

4-2.新製品が安い時期は?

家電製品の種類によって安くなる時期が異なります。新製品が出てきたときに旧製品が安くなるものです。新しい商品が出てくると旧式の価値が下がるため、価格がダウンします。新製品に執着がなければ、安くなる旧式を購入してください。旧式でも機能にさほど変わりはありません。

4-3.販売業者の下取りとは?

古いアイロンを買い取り、買取額を新しい商品の価格から差し引くのが下取りです。そのため、新しく購入するアイロンを低価格で手に入れることができます。ただし、壊れているアイロンは下取りできません。お店ごとに、正常に稼働できるアイロンだけ、お店で購入した方だけという決まりがあります。下取りできるか、販売業者に確認したほうが安心です。

4-4.通販業者の場合

通販業者の中でも下取りサービスをおこなっているところがあります。たとえば、大手のジャパネットたかたは下取りを実施している通販業者です。ただし、下取りが無料というわけではありません。手数料が必要になるため、合計でいくらになるのか確認が必要です。

4-5.手数料について

気になる手数料ですが、アイロンの場合は小型家電なのでおよそ2,000円~3,000円です。ただし、あくまで目安なため具体的な手数料にかんしては各業者に確認したほうがいいでしょう。また、通販業者の多くは新しい商品のお届けと同時に下取りをおこないます。下取りの流れについてもホームページなどでチェックしておきましょう。

4-6.メリット・デメリット

下取りのメリットは、購入と処分が同時にできることです。別々の方法でする手間と時間がはぶけます。さらに、安い価格で新しいアイロンが手に入るのも大きなメリットになるでしょう。逆に、デメリットは手数料が必要になるケースもあることです。販売業者によっては手数料+運搬費用がかかる場合もあります。自治体よりも高くつく可能性はあるでしょう。

アイロンを下取りしてくれるところもあるんですね。
はい。ただし、下取りの条件が厳しいところも多いので、条件に合わなければ潔くゴミとして処分したほうがいいでしょう。

5.アイロンの処分方法~リセールする場合

まだ、使用できるアイロンであればリセールする方法も選択肢の1つです。買取可能なアイロンやリセールする方法について詳しく見ていきましょう。

5-1.買取可能なアイロンとは?

壊れているアイロンでない限り、ほとんどのお店で買取可能になります。壊れているアイロンは再販売できません。査定に出す前は、必ず正常に動くかどうか、不具合や不調がないかどうか自分でチェックしてください。状態が良好なアイロンは高く売れます。また、ブランドものや人気メーカーのアイロンものもリセールしやすいでしょう。

5-2.リサイクルショップ

全国各地に多数のリサイクルショップが存在しています。リセールをする場合、多くの方がリサイクルショップを利用するでしょう。多少汚れや傷があっても正常に動くアイロンなら、買い取ってもらえます。ただし、直接お店に持っていかなければならなかったり、買取価格が低かったりというデメリットもあるものです。

5-3.インターネットオークション

リサイクルショップの買取価格に納得できない場合、インターネットのオークションを利用するのも1つの方法です。インターネットオークションは自分で出品価格が設定できます。買い手が見つかればすぐに処分できるでしょう。ただし、手続きが面倒・写真を掲載しなければならない・商品を買い手に送らなければならないなどデメリットもあります。

中古のアイロンも一定の需要があるんですね。
はい。壊れていなければ安価なアイロンでも値段がつくことがあります。

6.アイロンの処分方法~回収業者に依頼する場合

今すぐに処分したい方は、回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。ここでは、回収業者の回収方法や料金・業者選びのポイントなどをご紹介します。

6-1.回収方法

主な回収方法は、出張回収・郵送回収・持ち込み回収の3つになります。出張回収は直接お客様の自宅に伺い、その場で回収をする方法です。郵送はダンボールに商品を詰めて店舗へ送る方法、持ち込み回収は直接店舗に行き回収してもらう方法になります。自分の都合で回収方法が選択できるのはうれしいですね。

6-2.回収料金

気になる回収料金は業者によって異なります。アイロンの回収料金は、およそ数千円です。2,000円~4,000円程度で回収してもらえるでしょう。あくまで目安となる料金なので、具体的な回収費用を知りたい方は業者に見積もりを依頼してください。ほとんどの業者が無料見積もりをおこなっています。

6-3.メリット・デメリット

回収・買取業者に依頼するメリットは、すぐに処分ができることです。買取可能な状態であれば、費用をかけずに処分ができるでしょう。また、アイロンを再利用してもらえるため、地球にもやさしいです。ただし、買取できない場合は処分費用が必要になります。業者の中には低価格で回収しているところもあるため、見積もりを比較しましょう。

6-4.業者選びのポイント

スムーズに処分・買取ができるかどうかは、業者選びにかかっています。安心して依頼できる業者を見つけるためにも、ポイントを押さえておきましょう。特に、注目してほしいポイントは以下のとおりです。

  • 対応が丁寧かつスピーディー
  • 見積もり内容が明確
  • 買取価格が適切
  • 出張費・査定費が無料
  • 大量処分・買取にも対応できる
  • 古物商営業許可を取得しているか

6-5.無料回収業者の注意点

「回収費用を抑えられるから」と無料回収業者に依頼してはいけません。なぜなら、近年、無料回収業者との間でトラブルが続出しているからです。無料と謳(うた)っていたにもかかわらず、後で処分費用を請求するケースが増えています。リサイクルするにはそれなりのお金がかかるため、適切な回収費用を支払う業者のほうが安心して依頼できるものです。

一気に不用品を処分したい場合や時間がない場合は、不用品回収業者がおすすめなんですね。
はい。一気に不用品が片付いて便利です。

7.アイロンの処分に関するよくある質問

アイロンの処分に関するよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.アイロンの人気メーカー・タイプとは?
A.アイロンのメーカーによって高く売れるかどうか変わります。人気メーカーやタイプは高価買取が期待できるものです。人気メーカーといえば、パナソニック・ティファール・日立・東芝になります。また、スチームタイプのアイロンが人気です。

Q.高価買取のポイントは?
A.高価買取のために、査定に出す前はアイロンをキレイに掃除しておきましょう。見た目が汚いアイロンは、状態がよくても悪いと判断されてしまいます。そのため、買取額も下がってしまうのです。取扱説明書や付属品があれば一緒に提示しましょう。付属品の有無も買取額に響きます。

Q.買取時に必要な書類は?
A.アイロンを買い取ってもらう際、身分証を提示しなければなりません。本人確認ができる免許証や保険証など、公的機関から発行された身分証を用意しておきましょう。用意できなかった場合は、買取の手続きができません。

Q.査定前に確認しておきたいことは?
A.査定前に、アイロンの製造年月やメーカー・年式・状態・使用年数を把握しておきましょう。なぜなら、スタッフが査定しやすくなるからです。ある程度情報を把握しておけば、買取の手続きもスムーズにすすめることができるでしょう。さらに、買取価格が上がる可能性もあります。

Q.処分時の注意点とは?
A.木材と金属でできているアイロンは処分が非常にやっかいです。木材は燃えるゴミ、金属は燃えないゴミになります。そのため、自分たちで分解しなければなりません。しかし、中には素人では分解しにくいものもあります。分解できない場合は無理にしようとせず、別の方法で処分しましょう。

まとめ

アイロンの処分方法は、主に、自治体回収・販売店による下取り・リサイクルショップ・ネットオークション・回収業者と5つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握しておけば、自分に合った方法で処分できるでしょう。面倒だからと適当に捨てるようなことだけはやめてください。すぐに処分したい場合は回収業者を利用するといいですよ。即日対応可能な回収業者であれば、連絡しだいすぐにかけつけてくれます。買取してもらえるか不安なものでも、1度査定に出してみましょう。処分のポイントを押さえておけば安心です。