電子天秤の処分方法は? 中古買取に出すためのポイント&注意点

電子天秤(でんしてんびん)は、研究業務・分析業務など、さまざまな企業で活躍するたいへん重要な測定器です。しかし、業務内容や方針が変わったために今まで使っていた電子天秤を処分すべきときもあるでしょう。電子天秤の処分は、どのようにしたらいいのか、買取に出すことはできるのか、といった疑問をお持ちの方のために、電子天秤の処分・買取方法をはじめ、基礎知識などまとめました。

  1. 電子天秤の基礎知識
  2. 電子天秤の原理・種類
  3. 電子天秤の買取について
  4. 電子天秤についてよくある質問
  5. まとめ

電子天秤の買取について知りたい方や、購入・処分を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。電子天秤についての有用な情報が満載です。


1.電子天秤の基礎知識

1-1.電子天秤とは

電子天秤とは、高精度にものの重さを量れる器械のことをいいます。はかりは、重く大きなものを計量するのが一般的ですが、電子天秤は何マクログラムほどの精密な重さを計量するのに用いられるのです。

1-2.目的・用途

電子天秤は、主に企業や研究所などで使用されます。薬剤など液剤・粉末や部品などの細かなものを計量できるのが電子天秤の強みです。

1-3.必要性・メリット

電子天秤は、普通の天秤(左右のさらに分銅とものを乗せて計量するタイプ)と比べ、ものを乗せるだけで計量することができます。操作性や利便性が高く、研究業務や分析業務などには欠かせないものとなっているのです。

2.電子天秤の原理・種類

2-1.電子天秤の種類

電子天秤には、ロードセル式・電磁式・音叉(おんさ)式の種類があり、電磁式は精度が高く、分析用に多く用いられます。ロードセル式は構造が単純で、比較的大きなものの計量に使われ、本体の価格が安価なのも特徴です。音叉(おんさ)式は、分解能・安定性・再現性などの、はかりとしての基本性能がたいへん優れています。

2-2.メーカーについて

電子天秤の代表的なメーカーは以下のとおりです。

  • A&D(エーアンドディ)
  • METTLER TOLEDO(メトラートレド)
  • 新光電子
  • ViBRA
  • 島津製作所
  • SHIMADZU
  • sartorius(ザルトリウス)
  • OHAUS(オーハウス)

2-3.価格について

電子天秤の価格相場は、3万~10万円程度です。精度や可能ひょう量の重さによって価格は前後します。ロードセル・電磁式のものは、3万円~購入できますが、音叉(おんさ)式は5万円~が、相場です。また、同じ精度のものでも、量ることができる重さ(秤(ひょう)量)によって、5万~10万円の開きがあります。

2-4.注意点

いくら精密な電子天秤でも、使用方法によっては誤った計測結果が出てしまうことがあります。軽量の際は下記に注意してください。

  • 湿度・温度変化
  • エアコンの風など
  • 振動を絶縁する除振台など、頑丈な台の上で計量する

また、電子天秤の電源を入れてから計量するまでに数時間を置かなければならない(ウォームアップ)タイプのものもあるので注意してください。

3.電子天秤の買取について

3-1.買取事情

測定器・計測器は、高額なため中古品でも需要があります。電子天秤は、上記でご紹介したような大手メーカーのものですと、買取に出せる可能性がアップするでしょう。電子天秤の型番・使用状況・保証の有無などによって、買取価格は大きく異なります。お手持ちの電子天秤を買取に出したい方は、一度無料見積もりや問い合わせをしてみるとよいでしょう。

3-2.買取してくれるところ・選び方

研究用・分析用の電子天秤は、一般的なリサイクルショップでは、ほぼ取り扱っていません。測定器・計測器を専門に取り扱っている買取業者を利用しましょう。

3-3.買取の方法・流れ

HPや電話などで、電子天秤を取り扱っているかを確認しましょう。問い合わせの際は、型番やメーカー名を伝える必要があります。あらかじめメモなどに用意しておきましょう。その後、見積もり→査定→買取という流れになります。

3-4.査定について

電子天秤の買取見積もりを依頼したら、現品を見てもらい査定をおこないます。傷や汚れ、保証書や付属品・使用状況などをチェックし、正式な買取価格が出るのです。買取価格に納得がいかなければ、キャンセルすることも可能です(業者によっては有料となることもあるため、事前に確認が必要)。

3-5.高額査定のポイント

高額査定してもらえる電子天秤には、下記のような特徴があります。

  • 定価が高い(高精度)
  • 有名メーカーのもの
  • 使用年数が浅い
  • 美品(傷や汚れがすくない)
  • 購入時に付いていた付属品などがそろっている

3-6.注意点

電子天秤を買取に出す場合は、複数の業者に買取査定を依頼するのがおすすめです。無料見積もりをおこなっている業者であれば、キャンセルをしても手数料などがかからないことが多いでしょう。

4.電子天秤についてよくある質問

4-1.電子天秤を処分したいのですが、何ゴミになりますか?

企業で使っている電子天秤は、産業廃棄物扱いとなります。一般ゴミとしては出せませんので注意してください。専門の業者に買取・処分を依頼する必要があります。一般家庭から電子天秤を捨てる場合は、粗大ゴミ・不燃ゴミとなることがほとんどです。自治体のHPなどで確認しましょう。

4-2.電子天秤が反応しないのですが、故障ですか?

電子天秤は、表示が安定しているとき、その状態をなるべくキープしようとする機能がはたらきます。そのため、天秤に軽く触れることで安定した状態をあえて崩し、計量可能な状態にすることが可能です。ただし、触るときに力を入れすぎないように注意してください。

4-3.複数の電子天秤を処分したいのですが

買取業者によっては、まとめて買取依頼に出すことで、査定額がアップすることがあります。事前に、電子天秤が何台あるかや、それぞれの型番を伝えておくとスムーズです。

4-4.電子天秤の点検は、何をしたらいいですか?

日常的におこなう点検としては、以下のものがあります。

  • 天秤や皿の汚れをチェックする
  • 表示のバラつきをチェックする
  • 分銅を使って秤量(ひょうりょう)が正しいかチェックする

4-5.検定証印・基準適合証印・検定付きはかりとはなんですか?

本体に「検定証印」「基準適合証印」という刻印やプレートのあるはかりは、精肉店や分析業務・健康診断の体重測定などで使用することができます。これらのはかりが「検定付きはかり」です。検定付きではない一般のはかりについては、「校正証明書」が付いていることもあります。

5.まとめ

電子天秤の基礎知識や処分方法などについてご紹介しました。企業で使っていた不要な電子天秤は、ぜひ買取に出しましょう。買取可能な天秤なら、処分経費を削減でき、買取価格分の収入となります。処分方法や買取方法で迷うことや疑問点がある場合は、買取業者に問い合わせてみてください。電子天秤をスムーズに買取・処分することができるでしょう。