引っ越し時の廃棄でお悩みの方は必見! 不用品の処分方法を詳しく!

「引っ越し時の廃棄物の処分方法が分からない」「できるだけ労力や時間をかけずに処分したい」など、引っ越し時の廃棄でお悩みではないでしょうか。引っ越しでは、多くのゴミや不用品が出ます。しかし、廃棄や処分をするにしても、タイムリミットがあったり手間がかかったりなど、さまざまな問題があるものです。そこで、今回は、引っ越し時の廃棄について詳しく解説します。

  1. 引っ越し時の廃棄に関する困りごとは?
  2. 引っ越し時の廃棄を自治体に依頼する方法
  3. 家電のリサイクルをメーカーに依頼する方法
  4. 引っ越し業者に廃棄を依頼する方法
  5. 不用品をリサイクルショップやオークションで売る方法
  6. 不用品回収業者に廃棄を依頼する方法
  7. 引っ越し時の廃棄に関するよくある質問

この記事を読むことで、引っ越し時の廃棄についてよく分かり、効率よく処分できるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

1.引っ越し時の廃棄に関する困りごとは?

最初に、引っ越し時に廃棄でどんな困りごとがあるのか見ていきましょう。

1-1.引っ越しで出やすい廃棄物とは?

引っ越しで出やすい廃棄物には、以下のようなものがあります。

  • 家具
  • 家電
  • そのほかの不用品(着なくなった洋服・子どものおもちゃ・書籍やCDなど)
  • ダンボールや紙くずなどのゴミ

1-2.引っ越し時の主な特徴

引っ越し時の主な特徴は、以下をご覧ください。

  • タイムリミットがある
  • 廃棄物の量が多い
  • 新居に持っていけないものがある
  • 引っ越し作業だけで手いっぱい

1-3.引っ越し時の処分の問題点

引っ越し時の処分では、通常と比べて以下のような問題点があります。

  • 処分ための人手や時間が足りない
  • 処分が面倒
  • 処分方法が分からない
  • 引っ越しまでに処分できなければ新居に持っていく必要がある

2.引っ越し時の廃棄を自治体に依頼する方法

引っ越し時の廃棄を自治体に依頼する方法について詳しく解説します。

2-1.自治体の処分方法

自治体では、廃棄物を以下のような方法で回収・処分しています。自治体ごとに回収ルールが異なるため、確認してから依頼しましょう。

  • 一般ゴミ(可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミなど)として回収・廃棄
  • 法律に沿って回収後、リサイクルに回す

2-2.自治体に廃棄を依頼するメリット・デメリット

自治体に廃棄を依頼するメリット・デメリットには、主に以下のようなものがあります

<メリット>

  • 指定日時・集荷場所に運ぶだけで回収・処分してくれる(可燃ゴミ・不燃ゴミなど)
  • 廃棄費用が無料もしくは安価
  • 自治体なので依頼先としての信頼度が高い

<デメリット>

  • ゴミとして廃棄されるため資源をリサイクルできない
  • 自治体によって回収ルールが異なる
  • 手続きが面倒(粗大ゴミ)
  • 回収日時や場所は自治体が指定する
  • 回収場所に自分で運ぶ手間と労力がかかる

2-3.引っ越しまでの集荷スケジュールを把握しておこう

自治体では、ゴミの集荷日時があらかじめ決まっており、都合のいい日時に集荷してもらうことはできません。そのため、引っ越しまでに廃棄が完了するよう事前に集荷スケジュールを把握しておくことが大切です。引っ越し直前になって集荷が間に合わず、新居に廃棄物を持っていくことにならないように気をつけましょう。

3.家電のリサイクルをメーカーに依頼する方法

家電のリサイクルをメーカーに依頼する方法を詳しく解説します。

3-1.テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫・パソコンはリサイクルを

家電リサイクル法の対象品目(テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫)は、リサイクルに回しましょう。家電リサイクル法は、対象品目に含まれる資源のリサイクル・ゴミの総量の削減などを目的とした法律です。また、パソコンやパソコン用モニターもPCリサイクル法によって、メーカーでのリサイクルが基本となっています。いずれの法律でも、対象品目は自治体にゴミとして処分してもらうことはできません。メーカーに連絡して回収してもらい、適切に処分しましょう。

3-2.家電リサイクルの方法

家電リサイクル法対象の家電やPCリサイクル法対象のパソコンやパソコン用モニターは、メーカーに回収を依頼しましょう。メーカーのリサイクル担当窓口に連絡し、集荷日時・費用・集荷方法などを確認してください。なお、家電リサイクル法の対象品目メーカーに回収してもらう場合、指定の料金がかかります。家電リサイクルの費用は、こちらを参考にしてください。また、PCリサイクル法では「PCリサイクルマーク」が付いているものは無料、ついていないものは有料回収(パソコン1台につき数千円程度)です。有料回収となる場合の費用は、メーカーに確認してください。

<メリット>

  • 確実にリサイクルしてもらえる
  • 集荷場所に自分で運ぶ必要がない(宅配送付もしくは直接集荷が可能)

<デメリット>

  • 回収費用がかかる
  • 手続きが面倒
  • 手続き~実際の回収まで時間がかかる(2週間前後)

3-3.メーカーの回収は1点ずつの手続きになる

家電リサイクル法やPCリサイクル法に基づいた回収は、1点ずつの手続きになります。複数種類・複数台の家電やパソコンを1回の手続きで回収してもらうことはできません。また、回収費用もそれぞれに必要です。また、購入時の付属品以外は同時に回収してもらうこともできません。

4.引っ越し業者に廃棄を依頼する方法

引っ越し業者に廃棄を依頼する方法もあります。

4-1.引っ越し業者の廃棄サービスを利用する

引っ越し業者では、契約者向けのサービスとして不用品の廃棄を行っていることがあります。まずは、業者に確認し、廃棄サービスを行っているか確認してみてください。利用できれば、引っ越しと同時に不用品を処分できて手間がかからず便利です。

4-2.引っ越し業者の廃棄サービスを依頼する方法と費用

引っ越し業者の廃棄サービスは、引っ越しの契約時に依頼することで受けられます。業者に不用品を廃棄してもらいたいことを必ず伝えておきましょう。たとえば、製造年の新しいものや回収後買取可能なものなどは無料で回収してもらえることもあります。ただし、通常は廃棄物の処分はオプション料金が加算されることが多いので確認してみてください。また、家電リサイクル法の対象品目については、数量制限がある(規定の数量以上は有料)場合もあるので、よく確認しておきましょう。

5.不用品をリサイクルショップやオークションで売る方法

不用品の中でもまだ十分に使えるものは、リサイクルショップやオークションを利用して売ることができます。

5-1.リサイクルショップやオークションの利用方法

リサイクルショップやオークションの利用方法をそれぞれ解説しましょう。

5-1-1.リサイクルショップ

リサイクルショップの店頭に持ち込み、買取査定を受けてください。買取可能となり、提示金額に納得できる場合は、品物を引き渡して代金を受け取りましょう。なお、店頭に持ち込むために必要な費用(ガソリン代・交通費)は、自己負担となります。

5-1-2.オークション

インターネットでは、オークションで不用品の売買が盛んに行われています。まずは、専用サイトに登録し、出品手続きをしてください。無事に落札された後は、落札者と連絡先の交換・代金支払いの確認・品物の発送手続きを進めましょう。最近では、スマホなどからも気楽に出品できるフリマサイトも人気です。フリマサイトの利用方法はオークションと同様なので、チャレンジしてみるといいでしょう。

5-2.リサイクルショップやオークションのメリット・デメリット

リサイクルショップやオークションを利用するメリット・デメリットについては、以下を参考にしてください。

<メリット>

  • 持ち込みと同時に買取してもらえる(リサイクルショップ)
  • 欲しがっている人と直接やり取りできる(オークション)
  • ものを大切にできる
  • 落札されればお金が手に入る
  • 思わぬ高額落札もある(オークション)

<デメリット>

  • 必ずしも落札されるとは限らない
  • 引っ越し時の手間や労力が増える
  • 買取不可の場合は処分も依頼できない(リサイクルショップ)
  • 未入金や商品クレームなど個人間トラブルが多い(オークション)
  • 値切られることが多い(フリマサイト)

6.引っ越しの廃棄を不用品回収業者に依頼する方法

引っ越しの廃棄を不用品回収業者に依頼する方法を詳しく解説します。

6-1.不用品回収業者に依頼する方法

まずは、不用品の量と内容・回収希望日時と場所などを不用品回収業者に伝え、見積もりをもらってください。親切な業者はフリーダイヤルや専用の問い合わせフォームを用意しているので、利用するといいでしょう。見積もりをチェックして費用などに問題がなければ、正式に依頼してください。

6-2.不用品回収業者の費用

不用品回収業者の費用は、不用品の量と内容によって異なります。家電ひとつだけの場合は数千円~、軽トラック1台分の量は数万円~が目安です。また、回収条件(マンションの高層階・夜間指定など)によっても上下するため、詳しくは業者に見積もりをもらって確認してください。

6-3.不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット

不用品回収業者に依頼するメリット・デメリットは、主に以下のとおりです。

<メリット>

  • 手間と労力・時間の大幅な節約になる
  • 都合のいい日時・場所指定が可能(引っ越し後でも可能)
  • 状態のいいものは買取もしてくれる
  • 買取不可のものでも資源リサイクルに回してもらえる

<デメリット>

  • 回収費用がかかる

6-4.悪質業者に注意すること

不用品回収業者の中には、悪質業者も含まれているので十分に注意してください。電話勧誘や訪問営業を主な手段としており、いきなりやってきて強引に契約しようとするのが大きな特徴です。「不用品の無料回収」を前面に出して住宅街を営業車で巡回していることも多いでしょう。しかし、実際には見積もりだけは無料・指定品目だけは無料などで、何かと理由をつけて有料としたり依頼していないものまで無理やり回収してしまったりなど、トラブルが絶えません。回収した不用品をリサイクルせず、他人の私有地に不法廃棄するケースもあります。不用品回収業者は、信頼できることを第一にきちんと選んでから依頼しましょう。

7.引っ越し時の廃棄に関するよくある質問

最後に、引っ越し時の廃棄に関するよくある質問に回答します。それぞれ目をとおし、参考にしてください。

Q.引っ越し時の廃棄をする基準は?
A.廃棄をするものの基準は、以下を参考にしてください。

  • 明らかに今後使うことがない
  • 汚れ・傷みがひどい
  • 引っ越し先に収納したり置いたりできない
  • 特に思い入れがないもので、必要性に乏しい

なお、廃棄するか迷うものは無理をすると後日後悔することもあります。思い出の品など買い戻しができないものは保留にし、引っ越し後にゆっくり考えてもいいでしょう。

Q.引っ越し時の廃棄はいつから準備を始めるといい?
A.認識した時点から、できることを始めるといいでしょう。引っ越し前はやることが多く、時間が足りなくなりがちです。廃棄を終えてスッキリした状態で引っ越しするためにも、早めに手をつけてください。

Q.引っ越し後、落ち着いてから廃棄してもいい?
A.引っ越し後に廃棄するのはおすすめしません。主な理由は以下のとおりです。

  • 引っ越しの荷物が多くなり費用がかさむ
  • 引っ越し先の条件によっては全量が入りきらない場合がある
  • 引っ越し後も何かと忙しく処分する時間がないことが多い

面倒でも、引っ越し前に廃棄を完了してください。

Q.現在の住居に廃棄物を置いたまま引っ越してもいい?
A.賃貸物件の場合は、貸し主や次の入居者に迷惑になるのでやめましょう。また、廃棄物の処分費用を実費請求されるだけでなく、廃棄にかかわる作業や精神的な苦痛に対する慰謝料を請求されることもあります。引っ越し時の廃棄物は、責任を持って処分してください。

Q.不用品回収業者の費用を抑えるコツは?
A.不用品の量を減らす・安い業者を利用するなどがコツです。ただし、費用の安さだけで業者を選ぶのはやめましょう。サービスの質が悪かったりスタッフの態度が悪かったりなど、不満を残す原因になります。

まとめ

今回は、引っ越し時の廃棄について詳しく解説しました。引っ越し時はタイムリミットがあるほか、やるべきことがたくさんあるため、廃棄や処分にばかり手間をかけることができません。引っ越し業者や不用品回収業者のサービスをうまく利用し、効率よく作業することをおすすめします。自分で集荷場所に持っていく手間や時間・労力を大幅に削減できるので助かることでしょう。