農機具の買取事情を解説! 買取してくれる業者や買取相場は?

農機具は大規模農家には欠かせないものです。その一方で「まだ使える農機具が不要になったが、捨てるのももったいない」というケースもたくさんあります。「中古農機具の買取を希望しているが、どこで買取してくれるのか分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。

そこで、今回は農機具を買取してもらう方法や、中古市場の現状などを紹介します。

  1. 農機具の中古市場について
  2. 農機具の買取方法
  3. 自分で農機具の買取先を探すことはできる?
  4. 農機具の販売に関するよくある質問

この記事を読めば、農機具を高く買取してもらうコツもよく分かるでしょう。農機具を売却希望している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.農機具の中古市場について

はじめに、農機具の買取事情や中古でも需要がある農機具などを紹介します。

1-1.農機具の中古市場について

農機具とは、トラクター・耕運機・コンバイン・田植え機など、農業に使う機具の総称です。数十万円のものから数百万円するものまでたくさんの種類があり、大規模農家ほど多様な機具を使っています。また、一般の自動車よりも長い期間使うケースが多いでしょう。その一方で、中古市場も活発です。高価な農機具は「新品は手が出ないが、中古なら買える」という人もいるでしょう。また、中古の農機具は海外でも需要があります。

1-2.農機具は古くても買取可能?

前述したように、農機具は一般的な自動車などに比べると寿命が長く壊れにくいのが特徴です。そのため、10年以上使った農機具でも動作に支障がないならば、買取可能なところが多いでしょう。特に、クボタやヤンマーなど国内有名メーカーの製品や、その中でも人気の機種は、中古でも高い需要があります。また、壊れた農機具やパーツだけでも買取してくれるところもあるので、問い合わせてみてください。なお、買取相場は非公開としている業者が多いので、まずは査定してもらいましょう。

1-3.買取が難しい農機具とは?

動作不良な農機具や20年以上使用した農機具は、買取不可となるケースが多いでしょう。また、家庭菜園用の小型すぎる農機具も中古市場がほとんどないため、買取不可になりやすくなります。さらに、新しくても付属品の多くが欠品しているものや、海外の無名メーカーの農機具も買取不可になりやすいでしょう。

2.農機具の買取方法

この項では、農機具の買取方法や査定額が高くなるコツを紹介します。

2-1.農機具を高く買取してもらうコツ

農機具は、定期的に動かしていないと劣化しやすくなります。ですから、不要になったと思ったらできるだけ早く買取してもらいましょう。査定の際は土など取れる汚れはすべて落とし、付属の部品などもすべてそろえてください。

2-2.農機具を買取してくれるところとは?

農機具は専用のリサイクルショップで買取してもらえます。インターネットで業者を探してもいいですし、農協(JA)が紹介してくれることもあるので、数社から見積もりを取ってもいいでしょう。なお、新しい農機具に買い替えたい場合は、下取りをしてもらう方法もあります。

2-3.農機具の買取方法

農機具の買取方法は、出張査定が一般的です。業者の従業員が自宅までやってきて査定・買取を行ってくれます。対面なので、値段の交渉もしやすいでしょう。なお、あまり遠方の業者に依頼すると売買が成立しないときに出張料が必要なケースもあるので、事前に確認してください。

2-4.農機具の買取に必要なものとは?

農機具の売買には、身分証明書や登録証などが必要になります。また、家族であっても買取を希望する人と農機具の登録証の名義が別人の場合、買取に時間がかかることがあるので注意が必要です。たとえば、父親が買った農機具を息子が売りたい場合は、一度名義の変更をしたうえで査定に出した方がスムーズに契約が成立します。

3.自分で農機具の買取先を探すことはできる?

ネットオークションでも、農機具や農機具のパーツはたくさん出品されています。ですから、利用すれば自分で買い手を見つけることもできるでしょう。ただし、農機具は大きいので輸送に手間と費用がかかります。特に、大型のトラクターなどは輸送してくれる業者も限られているため、「取りに来てくれる人限定」など条件をつけるといいでしょう。また、パーツだけを出品する場合も、輸送方法を確かめておくことが大切です。送料が分かるなら、型番やメーカー・使用年数・状態と共に必ず記載しておきましょう。多方向から撮影した写真も添付しておくことも大切です。

4.農機具の販売に関するよくある質問

この項では、農機具の販売に関するよくある質問を紹介します。

Q.農機具を買取してくれる業者ならばどこでも、パーツだけの売却や壊れた農機具の売却も可能ですか?
A.業者によっては買取できないところもあるので、事前に問い合わせましょう。

Q.数年間全く動かしていない農機具を売却することはできますか?
A.農機具はメンテナンスをしないとすぐにエンジンなどが劣化するので、まずはエンジンの具合を点検してみましょう。調子が悪いようならば、直して売却する方法もあります。

Q.クワやスキのような農具は買取してもらえませんか?
A.はい。中古でも需要があるのはトラクターやコンバインといった農機具だけです。

Q.農機具の買取相場はどのくらいでしょうか?
A.農機具の状態によってかなり異なりますが、買取可能な農機具なら元値の1割以上の値段はつくはずです。

Q.農機具は、業者に持ち込むことはできますか?
A.業者によって対応が異なるので、必ず事前に確認してください。持ち込み買取は行っていないところもあります。

まとめ

今回は、農機具の買取事情などを説明しました。農機具は10年以上使うことも珍しくないので、長く使用した農機具でも動作に支障がなく、メンテナンスがしっかりしていれば値段がつきます。ですから、「こんな古い農機具に値段はつかないだろう」と決めつけず、まずは査定してもらいましょう。家まで業者が査定に来てくれるので、買取希望のものがほかにもあったら査定してもらうことが大切です。そうすれば、思わぬものに値段がつく可能性があるでしょう。特に、農機具のタイヤは中古でも需要があります。