電子レンジを買取してもらう方法は? 知っておきたい3つのポイント

新機能がついた電子レンジが登場するたびに買い替え、古いものを処分する場合、「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と躊躇(ちゅうちょ)しますよね。正常に使える状態で、発売年月から5年以内の家電製品なら、リサイクルショップなどで買い取ってもらえる可能性があるのです。買取してもらえば、処分費用をかけずに手放すことができます。さらに、あるポイントを押さえておけば高額買取も可能です。

本記事では、電子レンジを高く売る方法とポイントを解説します。

  1. 電子レンジの買取事情をチェック!
  2. 電子レンジの買取依頼方法は?
  3. 電子レンジを高く売る方法とポイント
  4. 電子レンジの買取に関してよくある質問

この記事を読むことで、電子レンジの買取方法と高く売るポイントが分かります。買取を検討している方はぜひチェックしてください。

1.電子レンジの買取事情をチェック!

まずは、電子レンジの中古・買取事情をチェックしておきましょう。

1-1.主な種類と最近の傾向を知ろう

電子レンジは生活家電の1つで次から次へと新機種が登場しています。機能別で見ていくとキリがないので、主な種類とその特徴を以下にまとめてみました。

  • 単機能レンジ:温め機能だけがついているマイクロ波搭載型
  • オーブンレンジ:マイクロ波とヒーターを搭載。電子レンジとオーブン・グリル機能がついている
  • スチームオーブンレンジ:スチームが自動で噴射される

現在、主流となっているのはスチームオーブンレンジです。市場を見ても、オーブンレンジが大半を占めています。

1-2.中古・買取需要はかなり高い

電子レンジは日常的に使用することが多い家電製品なので、中古・買取需要はかなり高めです。1人暮らしでも必要不可欠な家電で、安く購入したい学生や新社会人が中古を選ぶ傾向があります。そのため、状態のいい電子レンジほど、高く買い取ってもらえるでしょう。人気メーカー・種類のモデルは、ほとんどの業者で高価買取が期待できます。

1-3.人気メーカー・種類は何か?

電子レンジの人気メーカーは、パナソニック・東芝・シャープの3社です。この3社は三つ巴といわれるほど人気を誇っており、その下に日立・アイリスオーヤマが続きます。人気のある種類といえば、オーブン機能がついている電子レンジです。オーブン機能がある電子レンジは、300度の高温出力が可能なので調理方法が幅広くなります。料理好きな主婦からの人気が高めです。ほかにも、多くの家庭で使用されているスチームレンジも人気があります。

1-4.買取の可否は状態で決まる

電子レンジの買取の可否は、状態でほとんど決まります。中古で買い手がつくのは、正常に稼働できる電子レンジが基本です。設定温度まで温まらない・途中で電源が切れる・ターンテーブルが回らないなど、不具合が出ている電子レンジは買い取ってもらえない可能性があります。また、発売年月が古く、使用年数が5年以上の電子レンジも、業者によって買取不可になるケースがあるのです。まずは、査定へ出す前に状態をチェックしておきましょう。

2.電子レンジの買取依頼方法は?

電子レンジの主な買取依頼方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

2-1.リサイクルショップなら古いものも売れる!?

幅広い商品を扱っているリサイクルショップは、査定があまい特徴があります。電子レンジだけを扱っているわけではないため、査定基準が厳しくありません。よって、多少のキズや汚れがあっても買い取ってもらえる可能性があります。全国展開しているリサイクルショップの場合は、買取額が一律○○円と決まっているのです。つまり、状態のよしあしに限らず買取額は同じなので、状態がよく需要が高い電子レンジはほかの方法で売ったほうがいいでしょう。

2-2.高く売りたいなら買取専門店

買取専門店の場合、できるだけ家電を中心に扱っているところを選ぶのがポイントです。電子レンジなど生活家電の買取実績が豊富な業者なら、人気メーカーで種類のあるモデルほど高く売れる可能性があります。どの電子レンジが需要が高く買い手がつきやすいのか理解している証拠です。ただし、リサイクルショップよりも査定が厳しくなるため、発売年月・メーカー・状態などで買取不可になるケースもあります。発売されたばかりで新品同様の電子レンジを売りたい場合は、リサイクルショップよりも買取専門店がおすすめです。

2-3.不用品回収業者は買取と処分が同時にできる

買取してもらえるか分からない・電子レンジ以外にも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者がおすすめです。不用品の回収しかしてもらえないと思われがちですが、中には買取サービスを行っている業者もあります。買取と処分が同時にできれば、買取不可になっても処分してもらえるので手間と時間がかかりません。

また、出張買取を利用することで、大量の不用品をまとめて買取・処分できるでしょう。ただし、不正を働く悪徳業者も存在しているため、慎重に依頼先を選ぶことが大切です。

2-4.ネットオークション・フリマサイトは手間がかかる

登録すれば自分で出品額を決めて売ることができるネットオークションとフリマサイトですが、メリットだけではありません。買い手がついても、自分でこん包し相手に送らなければならないという手間と時間がかかります。

また、電子レンジは精密機器なので、輸送時に壊れないようきちんとこん包しなければなりません。「商品にクレームが入り値下げせざるを得なくなった」「入金されない」など、取引相手とのトラブルが多発しているので要注意です。できるだけ、トラブルを避けたい方は安易に利用しないほうがいいでしょう。

2-5.押さえておきたい業者選びのポイント

どの業者に依頼すべきか悩んだときは、以下のポイントに注目してください。

  • 家電の買取に実績があるか
  • 無料査定を行っているか
  • 宅配買取の場合、送料が無料か
  • 丁寧な対応と説明をしてくれるか
  • 口コミ・評判がいいか
  • 高価買取が期待できるか
  • 古物商の許可を取得しているか

特に、古物商の許可を取得しているか否かは要チェックです。買取業を行うためには、市町村から許可証を取得しなければなりません。許可番号をホームページに記載していない・店舗に掲げられていない業者は信用できないので依頼しないようにしてください。

3.電子レンジを高く売る方法とポイント

電子レンジを高く売るポイントを解説します。

3-1.高価買取が期待できる時期は3~4月

電子レンジの中古・買取需要が高まるのは、3~4月の新生活が始まる時期です。この時期は引っ越しや新生活のスタートで新しい電子レンジに買い替えたり、1人暮らしのために安い中古を購入したりする人が増えます。1人暮らしに人気がある単機能レンジはもちろんのこと、需要が高いオーブンスチームレンジも高く売れるでしょう。ほかにも、異動や転勤が多い9~10月も需要が高まるので買取時期におすすめです。

3-2.高額査定になりやすい商品の特徴は?

単機能レンジ・スチームオーブンレンジのほか、多機能型のレンジは高価買取が期待できます。たとえば、過熱水蒸気の概念を生み出したシャープの「ヘルシオ」や、東芝の「石窯ドーム」、パナソニックの「3つ星ビストロ」などです。製造年が新しく、新機種・新機能が搭載されているレンジほど、高額査定が可能でしょう。ただし、人気メーカーのスチームオーブンレンジでも、製造年の古いものには値段がつかない可能性があります。

3-3.高く売るポイント

電子レンジを高く売るポイントは全部で3つあります。

1つ目は取扱説明書・保証書など付属品をそろえることです。購入時についてきた箱などもあわせて用意しておけば、買取額がアップする可能性があります。付属品がそろっていて3年以内の商品なら、高額買取は間違いありません。

2つ目はほかの家電もまとめて売ることです。電子レンジのほかに、冷蔵庫・炊飯器・洗濯機など生活に必要な家電をまとめて売れば、買い手もつきやすくなるので積極的に買い取ってもらえます。キャンペーン等でまとめ買取を行っているところもあるため、ぜひチェックしてください。

3つ目はキレイに掃除することです。汚れやホコリがついていると、店舗側で掃除しなければならなくなり人件費と手間がかかり査定額が低くなります。電子レンジは油が飛び散ったり、においが染みついたりしているので、キレイに掃除してから査定に出しましょう。

3-4.買取金額の相場が決まる基準を知ろう

電子レンジの買取相場は、メーカー・種類・機能・状態・製造年などで異なります。たとえ同じ種類でも、状態が悪ければグッと査定額が下がるのです。あくまで目安ですが、オーブン機能がない場合は約1,500円、オーブンレンジで約1万円、スチームレンジで約2万~4万円が相場といえるでしょう。主に以下の項目で買取金額の相場が決まります。

  • 製造年数
  • 人気メーカーか
  • ブランド
  • デザイン・カラー
  • 汚れやキズなどの状態
  • 動作状況

具体的な買取相場を知りたいときは、買取業者のホームページをチェックしてください。ほとんどの買取業者のホームページでは、どんな種類をいくらで買い取ったのか実績が記載されています。売りたい電子レンジと同じ種類を見つけ、買取額をチェックするといいでしょう。また、複数の業者に無料見積もりを依頼するのも、電子レンジの買取相場を知るポイントです。

4.電子レンジの買取に関してよくある質問

電子レンジの買取に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.買取できない電子レンジは?
A.一般的に、買取が難しいのは製造年数が5年以上の古いものです。この条件は電子レンジを含めた家電すべてに当てはまります。製造年数が古い家電は、動作の安全性や交換パーツの保存期間などから買い取りを断られてしまいやすいのです。しかし、中には、製造年数10年以内から買取可能と定めている業者があります。ほかにも、定価が安いものやジャンク品・中古市場で需要がない電子レンジは買取不可になるでしょう。まずは、査定に出す前に、売りたい電子レンジの製造年やメーカー・状態などをチェックしてください。

Q.染みついたにおいを除去する方法は?
A.電子レンジの買取で大きな影響を受けるのはにおいです。キッチン家電において、においは非常に重要な要素となるため、電子レンジをしばらく風通しのいい場所に置いて開け放してください。また、脱臭剤を使うなどして染みついたにおいを除去しましょう。

Q.未開封の電子レンジを売る場合の注意点は?
A.絶対に開封してはいけません。年式が新しいものであれば新品、そうでなくとも未使用品として扱ってもらえることが多いからです。中古品は新品・未使用品ほど買い手がつきやすく高く売れるので、未開封の電子レンジはそのまま開封せず査定に出しましょう。

Q.買取不可となった電子レンジの処分方法は?
A.電子レンジは小型家電リサイクル法の対象商品となるため、自治体の処分ルールに従って捨てなければなりません。法律に基づいて回収を行っている自治体では、小型家電リサイクルボックスに投函(とうかん)する方法があります。しかし、電子レンジの場合は投函できないサイズがほとんどなので、認可業者へ回収を依頼することになるでしょう。

Q.無料回収業者へ依頼する際の注意点は?
A.なぜ無料回収ができるのか、理由が明確に記載されているか確認してください。無料回収業者の中には、無料と偽って後で回収費用を請求する悪徳業者が存在しています。トラブルを避けるためにも、慎重に業者を選ぶべきです。特に、いきなり家へやってきて「要らないものはありませんか?」と押し買いする業者には要注意です。街中をトラックでまわり、無料回収を宣伝している業者も利用しないほうがいいでしょう。トラックに積んだ後で料金を請求する可能性があります。

まとめ

電子レンジは、メーカーや種類・機能・状態・発売年月などによって買取額が異なります。安くて数百円~1,000円程度、高くて4万円で買い取ってもらえるでしょう。ただし、すべてが買取対象になるわけではありません。発売年月から5年以上経過している・状態が悪い場合は、買い取ってもらえない可能性があります。まずは、状態を確認してから査定を依頼してくださいね。