カーペットは部屋の雰囲気を変えるだけでなく、保温・防音などの効果もあり便利な家具です。部屋ごとに違うカーペットを敷いているという家もあるでしょう。その一方で、不要になったカーペットの処分方法が分からず、悩んでいる人もいると思います。
そこで、今回はカーペットの処分方法や買い取ってもらえるカーペットの条件などを紹介しましょう。
- カーペットを廃棄処分する方法
- カーペットを回収や買取してもらう方法
この記事を読めば、カーペットの処分方法に悩むことはありません。カーペットの処分を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.カーペットを廃棄処分する方法
はじめに、カーペットを廃棄処分する方法について解説します。
1-1.廃棄処分が妥当なカーペットの特徴
以下のようなカーペットは、たとえ元値が高くても買い取ってもらえる可能性は低いので、廃棄処分が妥当です。
- 目立つ汚れやほつれのある
- 日光による退色がある
- たばこの臭いなどがついている
- 8畳以上の大きさがある
日本では、あまり大きすぎるカーペットは好まれません。広い部屋に敷きつめられるように大きなカーペットを特注したという例もありますが、そのようなものも廃棄処分が妥当です。
1-2.自治体に回収してもらう方法
カーペットは自治体にゴミとして回収してもらえます。カーペットの大きさや素材によって何ゴミに該当するかは異なるので、まずは自治体のホームページを確認しましょう。たとえば、45Lのゴミ袋に入る程度の大きさならば可燃ゴミ、マット裏に滑り止めのゴムがついている場合は不燃ゴミになることもあります。また、一定以上大きさのあるカーペットは、粗大ゴミになることが多いでしょう。切断すれば可燃ゴミとして出せる地域もありますが、カーペットの切断はなかなか骨が折れるので、無理をしないようにしましょう。なお、粗大ゴミは回収料がかかる自治体もあるので、ゴミに出す前にホームページで料金・申し込み方法・回収方法を確認してください
1-3.不用品回収業者に依頼する方法
不用品回収業者とは、有料で家庭や企業から出た不用品を回収してくれる業者です。依頼をすれば最短でその日のうちに見積もりを出してくれるので、急遽カーペットを処分する必要が出たという場合に便利でしょう。また、カーペット以外にもいろいろなものを回収してくれるので、「不用品を一度に片付けたい」というときに利用するのもおすすめです。
不用品回収業者は、インターネットで検索すればすぐに最寄りの業者が見つかります。回収料は不用品の種類や量によって異なりますが、優良な業者なら正確で分かりやすい見積もりを作成してくれるでしょう。逆に、見積もりがいい加減だったり、理由をつけて作成してくれないような業者には、依頼しないほうがいいですね。なお、不用品回収業者には、買取もしてくれるところもあります。値段がつく場合は買取、つかなければ回収してほしいというときに利用するといいでしょう。なお、回収方法には宅配や出張があります。宅配とは、ダンボール等につめて郵送する回収方法、出張回収は業者が家まで回収に来てくれる方法です。宅配の方が安くつきますが、カーペットは宅配便が使えない大きさのものも多いので、大きいサイズは出張回収を理宇要しましょう。
1-4.廃棄処分をする際の注意点
自治体によっては、カーペットを回収してくれる日が、1か月に1度程度しかない場合もあります。ですから、カーペットを廃棄処分する予定がある場合は、早めに行動しましょう。なお、引っ越しをするのでカーペットを処分したいという場合は、引っ越し業者が有料で処分を引き受けてくれるところもあります。「カーペットだけを処分し忘れてしまった」という場合は、引っ越し業者に尋ねてみましょう。
2.カーペットを回収や買取してもらう方法
この項では、カーペットを買取・回収をしてもらう方法を紹介します。
2-1.カーペットを回収している店舗とは?
カーペットを専門に扱っている店舗やホームセンターの中には、不要になったカーペットを回収しているところもあります。同じ店舗で新しいカーペットを買い替えたいという場合は、引き取ってくれることもあるので問い合わせをしてみましょう。
2-2.売却可能なカーペットとは?
以下のようなカーペットは、買取をしてもらえる可能性があります。
- ペルシャじゅうたんのような高価なカーペット
- 使用感のない新しいカーペット
- 100枚以上など、大量のカーペット(タイルカーペット含む)
- 臭い・目立つ汚れ・日焼けによる退色がないカーペット
100枚以上のカーペットを使用している家庭はありませんが、企業ならば可能性があるでしょう。会社の移転等で大量のカーペットが不用になった場合は、売却先を探してみてください。
2-3.リサイクルショップに買取してもらう方法
リサイクルショップの中には、カーペットやじゅうたんなどを多数取り扱っているところもあります。ペルシャじゅうたんのように高価なカーペットは、専門のリサイクルショップに査定を依頼してもらいましょう。なお、前述したように大きすぎるじゅうたんは、きれいでも買取不可というところもあります。査定当日は、可能な限りきれいに掃除をして毛並みを整えておきましょう。
また、企業で大量のカーペットが不用になった場合は、オフィス家具を買い取る専門の業者に査定を依頼するといいですね。
2-4.買取相場や注意点
カーペットの買取相場は、数百円~数万円と幅があります。元値が高かったり希少価値があったりするものは高値がつきやすいですが、汚れや臭いがついているものは買い取ってもらえない可能性もあるでしょう。和室・洋室どちらでも合う無難な色合いのカーペットは人気があります。また、北欧デザインのものも人気が高く、思っている以上の値段で売れることもあるでしょう。オフィスで使用したカーペットの場合は、量が多いほど買い取ってもらえる可能性が高くなります。
2-5.インターネットオークションなどに出品する方法
インターネットオークションやフリマサイトでも、カーペットは盛んに取り引されています。価格を安くすれば、多少難ありでも買い手や落札者がつくこともあるでしょう。出品する場合は、メーカーとサイズ、色合い、瑕疵(かし)などを詳しく記載し、多方向から撮影した写真を添付するといいですね。なお、遠方に送付する場合は、多額の送料がかかる可能性もあります。事前に調べて記載しておくとトラブル防止に役立つでしょう。落札されたり売買が成立したりした場合は、速やかに発送してください。ただし、必ず買い手がつくとは限りません。
2-6.自分で売買する際の注意点
オークションサイトやフリマサイトの運営は、基本的に売買に干渉はしません。トラブルがあっても当人同士で解決する必要があります。ですから、不要なトラブルを避けたい場合は、入札などに制限を設けましょう。また、ノークレームノーリターンの但し書きをつけてもいいですね。自分で売買する方法は、手間と時間がかかります。「今すぐカーペットを処分したい」という場合にはおすすめできませんので、注意しましょう。
おわりに
今回はカーペットの買取や処分する方法を解説しました。カーペットはよほどの高級品でない限り消耗品と考えましょう。また、まだほとんど使っていないカーペットが不用になった場合は、できる限り早く買取を依頼してください。ただ保管しておくだけでもカーペットは劣化します。